週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、3つ以内の食材、3つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。
たしか教科書にも載っていた『一房の葡萄』(有島武郎著)はちょっと切ない童話で、色の美しさに魅入られて同級生の絵の具を盗んでしまった少年が、優しい許しを得て、ちょっぴり成長するお話。先生が許しの証に、一房の葡萄を半分に分けてくれるシーンが、なんともよくて、この季節になると思い出します。
それにしても……最近の葡萄は立派。多くが1房で3,4人分はありそうです。
10月に入ると、少し価格が安定して、昔ながらの露地モノもでてきます。そんな葡萄をつかって、秋を感じるモダンな和えものにしました。
サワークリームは、同じ要領でクリームチーズでもできます。
葡萄とさつまいものサワークリーム和え
【材料】
・ぶどう(好きな種類で。写真は巨峰。種があれば取る)10粒
・さつまいも 半本 200g
・サワークリーム 100g
【調味料ほか】
・塩 小さじ1/2
【レシピ】
1.さつまいもは、2等分して、完全に柔らかくなるまでゆでる。人肌に冷まして、1.5cm角に切る。ぶどうは半分に切る。
2.サワークリームを耐熱ボウルに入れて、600wで1分加熱し、塩を加えてなめらかになるまで混ぜ、人肌まで冷ます。(スムーズに和えられるくらいまでやわらかくします。)
3.1を2であえる。
※ミントの葉をそえてみました。お酒のおともや、おもてなしにも。
Naoko’s comment
やる!やる!りこさん、やる! 果物嫌いな中坊が、巨峰だけは食べるから、この時期必ず冷蔵庫に♡ 嬉しいな、新しいメニュー! ワインにも合いそう。あ、ジャンパーニュ? ロゼも良い(笑)?
Profile
山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。旅好きで、最近は特に台湾ラブで、この6月には新刊「台湾オニギリ」(主婦の友社)を刊行。台湾の“ごはんもの”レシピがずらっと並び、お子さんと作れる“新しいオニギリ”が楽しい本。台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)と合わせてお楽しみください。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
Instagram @yamawakiriko