週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、3つ以内の食材、3つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。
桜エビは不思議なエビです。日本の、静岡・駿河湾と、台湾の南端・東港だけで水揚げされるのだそう。駿河湾では春は毎年、3月末から5月末に漁が解禁されます。フレッシュな桜エビは今や貴重品ですが、干した新物なら手に入りやすいので、やはり旬のたけのこと合わせてパスタに。花屋の店先に苗が並び始めたバジルで、アクセントをつけました。
ところで、駿河湾に取材に行ったとき「この時期、駿河湾では、桜エビを食べていて、甘みがありほんのりピンクの鯵(アジ)が揚がるよ」と聞きました。過日、その鯵を見て味わう機会を得て、なんという自然の摂理、営み、と鳥肌がっ。心していただきました。
たけのこと桜エビ、バジルのパスタ
【材料(2人分)】
・ゆでたけのこ 50g
・桜エビ(乾燥)15g
・バジルの葉 10枚ほど
【調味料ほか】
・塩 小さじ1/2
・胡椒 小さじ1/2
・醤油 小さじ1
・植物油(香りの弱い太白ごま油など)大さじ1
・お好きなパスタ 160g(写真はタリオリーニ)
・塩 大さじ1(パスタをゆでる用)
【レシピ】
1. 鍋にたっぷりの湯(1.5リットルくらい。鍋による)を沸かし、塩大さじ1を入れ、表示より2分短くパスタをゆでる。
2. たけのこは1センチ角に切る。バジルは太目の千切りにする。飾り用に数枚残しておく。フライパンに、植物油をひき熱くなったら、中火にし、桜エビを入れてかりっと揚げ焼きする。たけのこを加えてさらに炒める。塩、胡椒で味を調える。
3. 2に1とバジルを加えてからめあわせ、仕上げに醤油をまわしかける。器に盛り、バジルを飾る。
※ オイルベースのパスタなので、ゆでる時に塩をしっかり目に入れて味をつけておきます。
※2を温かいごはんに混ぜ込んでもおいしいですよ。
Naoko’s comment
たけのこも桜えびも、名前からして春! スタート! を連想させる食材。えぐみも甘みも、実は日本人が好む味わいなのかなあ、なんて食べながら思います(笑)。華やかなパスタ、心して頂こう♡
Profile
山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。本連載をまとめた『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ 』 も絶賛発売中。また、旅好きで、最近は特に台湾ラブ。『台湾スープ ~ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』(誠文堂新光社)や、台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」(主婦の友社)と台湾に関する書籍も多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
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