
大好きな「フエギア1833」から、久しぶりに新作が出る、と聞いて一足早く体験させてもらいました。ギンザシックスに入っている店舗限定(オンラインもないそう)で、誕生にはかなりの苦労があったようで。
香りのタイトルは「Dama de Noche」。月下美人です。調香師のジュリアンが、メキシコに住むお姉さまを訪ねた時に、立ち合えたのが、月下美人の花が開く瞬間。花を切り取ってラボに持ち帰り、その香りの成分を精査したかったけれど、花を採取すると香りは夢のように消えてしまうようで。独自の機械をかぶせて、「香りの構成」を読み取り、それを同じ楽譜で再現したのが「Dama de Noche」だそう。ここまで聞いても、かなり興味深いですよね(笑)。

私が好きな「ハカランダ」、「バベルの図書館」など、ウッディな香りがコレクションの中でも際立っていたからこそ、フローラルな「Dama de Noche」にスタッフの方も湧き立ったそうです。ジャスミン、イランイランが香しく、香り高い花が鼻先を撫でるような第一印象。その後、軽やかな爽やかさが残る――こんな感じでわかりますでしょうか? 香りのディスクライブって難しいですね。そしてこの香り、「銀座で会った、とても美しい女性の記憶のオーバーラップする」そうです。「複雑なキャラクターで、もう2度と会えないから、印象が強く残っている」とジュリアン。
フラワリーな香りが少し苦手な私も、その生命力、自立した女性らしさに、手首にトライしてから半日、とても美しい気分で過ごせました。
オンラインでバーチャルで、いろいろできる今だけれど、匂いは無理。だからこそ、「香り」の体験を大事にしたいですね。
友人でもあるジュリアンの「オンライン取材!」も、10月末に発刊の「AMARC magazine」に掲載予定です。ページを繰る、インクの沈むビジュアルを見る――雑誌を読む、という体験もリアルでないと不可能。こちらもぜひ楽しみにしていてくださいね。
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