Blog 大草直子の毎日AMARC

黒か白か、ではなく、 美しいグレーがある人生を

バッグ眼鏡ケース/ヴァレクストラ バングル/ティファニー ネックレス/エルメス

22歳で出版社に入ってから、締め切りがある人生を歩んできました。ゴールを決めて逆算して、効率と合理性を第一に考えて。そんな仕事人生でした。時に、それがプライベートでも出てしまい、いや、時に、ではないな。すっかり習い性になってしまったんですね。子供が小さい頃などは、その癖が、いつも顔をのぞかせて、「送迎」「食事の用意」「入浴」「寝かしつけ」はゲームのようにスケジュールを組み立て。まあ、そうしないと回らなかったのも事実だから、それは良いとしても、子供と公園に行ったって、その時間を、「仕事とか生産性のある、ほかの何かに使わなければ」と、心の中で思っていました。子供と過ごすその時間は、とても生産性のあるものなのに。こうして、「うまく運ぶこと」を追求し続け、そうしているうちに、私の人生からはグレーがなくなっていったように思います。白か黒、0か100か。グレーはないし、40か60はない。自分だけならまだしも、仕事も、もしかしたら人との関係性、毎日の過ごし方やお酒の飲み方(笑)もそうかも。

50歳、体調や心境の変化があり、プライベートでも仕事でも良いこと、悪いことがあり。白か黒だけだと、うまく表現できないことが増えてきたので、ようやっと(笑)グレーをお迎えすることにしました。失敗と成功、得と損ではなく、「体験できて良かった」とか「表現できないけれど心地良い関係性」とか、そういう良い意味で曖昧なゾーンがあっても良いかな、と♡

自分にも人にも。少し、肩の力を抜いていきたいな、と思っています。