
「今一番行きたい場所は?」と聞かれたら、私は迷いなく「スペイン」と答えます。バルセロナ、そしてメノルカ島は既に2度にわたって訪れました。そしてまた、スペインのどこに惹かれるかと言うと、色が豊かな海や山、ワインもおいしいし、食事はもちろん。そして、住む人たちの温かさや明るさ、親しみやすさ。なんていうのかな、人間らしい場所。風が通り、笑顔がきれいで、人を威圧しない。このフレンドリーさが、ヨーロッパの他の場所にはないんだな。
そうだそうだ、と改めて確信したのは、先日、「ヘリュー」のデザイナーのお二人、ホセ・ルイス・バルトロメ氏とアルベルト・エスクリバーノ氏にお会いしたときのこと。
2014年創業から、スペインらしいものづくり(スペインは靴づくりで有名な地域がたくさんあります)、スペインらしい美意識、スペインらしい暮らしを体現している「ヘリュー」。漁師が船上で履くサンダルを模したFisherman Sandalのコレクションや、職人の「手の美しさ」が生かされたBraid Collectionなど、彼らにしかできないコレクションが特徴です。
偶然ブルー系のシャツ、濃色のパンツ、そして「ヘリュー」のミニバッグをコーディネートされたお二人は、大学卒業後、靴作りを専門的に学び、そうして、ブランドを立ち上げた、とのこと。デザイン、素材、製造をすべて国内で。景色やライフスタイル、伝統に加えて、デザインソースは、家族写真や建築などからピックアップするそう。だから「ヘリュー」の靴やバッグは、ほかのどんなブランドにもない個性と佇まいがあるんですね。





この日見せて頂いた、ホセ・ルイス・バルトロメ氏のおじい様(ハンサム!)が写った写真。彼が履いていたサンダルを、今の時代にアップデートした、というストーリーも、本当に素敵でした。いやあ、1時間以上(!)お話させて頂き、ますます大好きになった「ヘリュー」。ここで気づきました(笑)。「ヘリュー」の靴やバッグにあるのは、人を翻弄するモードではなく、地に足の着いた「スタイル」。もしかしたら、「アトモスフィア(雰囲気)」と言い換えても良いかもしれません。
ベースにあるのは、愛。愛です。スペインへ、職人へ、家族へ、人生へ、そして私たち「ヘリューファン」へ。靴を履くと、バッグを持つと、じわっと愛を感じるの。いや、これ本当。ぜひ、この愛を感じてみてください!





