
インドは、本当に手仕事がきれい。ビーズやエンブロイダリー、刺繍、そして石加工やセッティングの技術がすごい! 今回は、職人さんが仕事をするシーンも実際に見せて頂きましたが、地域ごとに特異な分野があり、それは、やはり世代を超えて継がれるものだそう。豪華絢爛、というよりは温もりや優しさがあって、同じアジア人だからでしょうか、どこか郷愁を誘う――という印象です。
コルカタに本社を置く、「シトラス」が作るポーチやストール、カフタンブラウスもそう。社長夫人であり、デザイナー、ディレクターであるマデューさんが「私はここのみんなのお母さんだから」とおっしゃるくらい大切にされている職人さんたちが作り上げる世界観は、世界中にファンがいます。

ウェルカムギフトで頂いた、スイムガールのポーチ♡ 可愛くないですか?? ビーズをひと針ひと針、手で縫い付けていくのですが、どこかユーモラス。最初はラストネームのOkusaだったので、次の日Naokoも作ってくれました(笑)。


ホテルのプールサイドで着ていたカフタンにも、同じくスイムガールが。このコレクションは、イタリア・カプリのセレクトショップで大人気なんだそう。
そして、私と同じ世代の方ならご存じだと思いますが、「ポンポンストール」。ポンポンって、世界共通語で、インドのアトリエで「ポンポン」というワードが、スタッフの間を飛び交うのを、ほっこりした気持ちで聞いていました(笑)。「ポンポンストール」は、シトラスが最初に世に広めたアイテムで、実は私も大ファン。
よく覚えているのが、マヤを妊娠中の2010年、雑誌「VERY」で組んでいただいたマタニティファッションの特集内で、コーディネートしたこと。サーモンオレンジのコットンシルクの1枚を大きなお腹が目立たないように、羽織るように合わせました。今回久しぶりに見せて頂き、さまざまな素材で作れることを知り、ウールの1枚をオーダー。


日本への帰国が迫っていたので、オーダー通りの、深い色のグラデーションを、正味2時間くらいで作ってくださり、すでに、機内、そして寝室のインテリアに、超活用しています。これもまた、美しい手が作りあげた1枚。大事に使おうと思っています。