Blog大草直子の毎日AMARC
先日、アメリカの学校の教室で、いじめを発見した教師が、いじめた側に謝罪を求め、叫びまくる動画を観ました。歳は高校生くらいに見える男子生徒が、周りの子どもたちに、その着ている身なりを理由にいじめに遭ったようでした。彼の背中には、恐らく誹謗中傷の書かれた付箋が貼られていた。それを見た教師は、「なぜこんなことするの? あなた方がやっていることは、この子の人生を滅茶苦茶にするかもしれないのよ! やった人は全員いますぐ名乗り出て、謝罪しなさい!!」と皆に向かって叫ぶのです。そして、いじめに遭っている子に向かって「大丈夫? 大丈夫?」と聞き、それを聞いたその子は、大人くらいある大きな体を丸めて号泣し出すのでした。
正直、見ていてせいせいしました。私は、「いじめはその人を一生傷つける犯罪」だと思っているので、その傷が深くなることを、この先生のような人が、理解を示し彼側に立つことで、未然に防いだのだと思いました。しかしその後、いじめた側がこの動画に映った彼女の”教師らしからぬ”言動を、親や学校側に報告し、どうやらその先生は教師をクビになったようです。見て見ぬ振りをする、もしくは、大したことではないと見過ごす人があまりにも多い中で、この先生は、立ち上がった。なのに、社会はこういう人を罰するのです。
いじめから生まれるトラウマは、完全に消えることはないと思います。その経験を理解して手放した後でも、その時の嫌な感覚は覚えているものなのです。そう、まさに”一生ものの傷”になるのです。
私は、この先生のように立ち上がる勇気を持ちたいと思うし、彼女のような人がもっと世の中に増えて欲しいと心から願っています。
Profile
Yoko Concepcion Okusa
2011年からマウイ島、オアフ島でプエルトリコ系アメリカ人の夫と、男の子2人の子供たちと大自然に触れながら暮らす。AMARCを主宰する、大草直子の実妹。2020年にカリフォルニアに移り、今はサンディエゴ在住。2014年から、その人に必要な天然石やチャームをカスタマイズして作るお守りアクセサリー「4L(フォーエル)」を始める。今は4Lを展開しながら、クライアントとその人のハイヤースピリットと対話する「ハートを開くセッション」を開始。今後オンラインセミナーなども予定している。
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