Fashion信じるおしゃれ
インテリアのリレー連載、3人目のゲストはモデルの牧野紗弥さん。『VERY』ほか、数々のファッション誌で活躍する彼女は、大草直子と同じく3人の子を持つ親。住み始めて約1年という現在の家は、洗練されていながらも、子供たちが健やかに成長をすることを第一に考えた、住む人の息づかいを感じるあたたかな空間でした。まずは、家族が集うリビング&キッチンをクローズアップ。
リビングは子供たちが遊びやすい空間にしたかったので、あえて大きなローテーブルは置きませんでした。ボードゲームを広げて一緒に遊んだり、各々寝転んで本を読んだり、テレビを見たり。リビングは家族全員が揃ってもゆったりと過ごせるスペースを目指しました。
インテリアは「CIBONE」に勤めている知人に相談。いろいろアドバイスをいただきましたが、その中でもカーテンの選び方は「さすがプロ!」と感心しました。家具との調和はもちろんですが、外からどんな風に見えるかもチェックしていたんです! 私にはまったくない発想だったので、とても勉強になりました。
室内の壁が白とコンクリートのグレー、床が明るい木目なので、家具はどれにも合う寒色系のニュアンスカラーとグレーを基調に。焦って購入して後悔するのがイヤなので、家具は一気に揃えず、実際に住み始めてから購入したものもありますし、以前の家で使っていたモノをそのまま使っているモノもあります。
キッチンの中に子供たちの勉強机を置くスペースを作ったのが、この家のいちばんのこだわり。以前は、ダイニングテーブルで子供たちが勉強していたので、食事のたびに片付けなくてはいけないし、私の目も届かなくて。何か聞かれても、つい「後にして」と言ってしまっていたんです。キッチン内に勉強スペースがあれば、私もすぐに応えられるし、専用のスペースを作ることで、子供たちに自分で管理するという意識が芽生えました。
ダイニングからもキッチンからも見えるベランダには観葉植物を置いています。たくさん置いてあるので庭があるように見えますよね(笑)。本当は部屋の中に置きたかったんですが、ちょうどいいスペースがなくて。
ダイニングテーブルは、家族5人がゆったりと使えて、友人たちが遊びに来たときにも安心の大きいものに。大人数に対応できるように、ひとりがけの椅子だけでなく、ベンチを置いたり、アイランドキッチンの前にもハイツールを置いています。
リビングや勉強机で本を読んだあとすぐにしまえるように、ダイニングに本棚を置いています。量もこの棚に収まる分だけにすることで、“出したまま”になることがなくなりました。出し入れしやすいように子供たちの目線の高さの2段を子供たちの本棚に、いちばん下の段に私の本をしまっています。
飾ってあるお花は、2週間に一度、「COLORS TOKYO」というフラワーショップにお願いして、持ってきてもらっています。あえて高い棚の上にお花を飾っているのは、天井まで3mある広い空間を生かしたいなと思ったから。
お子さんたちが自発的に勉強したり、楽しく遊んだりできて、牧野さん自身もストレスのないように工夫がされたインテリア、とても参考になりましたね。次回は子供部屋と寝室にフィーチャー。お楽しみに。
COLUMN
編集部から牧野さんへ
牧野さんへの手土産は、代々木上原の人気パティスリー「アステリスク」の焼き菓子とチョコレートの詰め合わせ。お子さんと一緒に、ご家族で楽しんでいただけるよう、味や食感はいろいろなタイプをミックス。箱に入れ、きちんとリボンもかけてくれるので、ご縁を結びたい方への手土産におすすめです。
Profile
牧野紗弥
ファッションから美容まで、マルチに活躍するモデル。3児の子育てと仕事の両立に励む等身大の姿が、共感を呼んでいる。趣味はキャンプにテニスと、アクティブな一面も。
House & Model/ Saya Makino
Photograph/Akari Nishi
hair & make /chiSa
Text/Rina Koyama
Edit/Ayako Suzuki