Fashion信じるおしゃれ
整理収納アドバイザーのEmiさんに伝授していただく、“暮らしをラクにする方法”。第四回は、Emiさん流のクローゼットと玄関のととのえ方をご紹介します。家事動線をシンプルにしてくれる「ファミリークローゼット」の考え方や、「オープン収納」、「大整理大会」などなど、今回も、Emiさんならではのアイディアが盛りだくさんです。
家族全員の服はリビング横にあるL字型のスペースのラックにかけ、「ファミリークローゼット」と名付けています。服がひと部屋にまとまっていると、洗濯物を戻すのにあちこち行かなくていいので家事動線がシンプル。とはいえ、いずれ子どもふたりの服はそれぞれの個室へ移動する時期がくると思っています。そのため、レイアウトが変更しやすいようにクローゼットは可動式のスチールラックに。同じように靴箱も自由に棚板の数や高さを変えられる可動式収納にしています。服も靴も衣替えしなくていいように、オールシーズンのモノをすべて並べているのがわが家のポイント。オープン収納ですべてのモノが出ているので、物量の把握には最適です。モノが増えすぎないよう、年に数回家族で「大整理大会」をして不要になったモノを手放します。
✔ クローゼットも玄関もフレキシブルなオープン収納
✔ 衣替えをしない
✔ 年に数回「大整理大会」で服を整理
わが家はリフォームで、あえてクローゼットも押入れも作らない3LDKにしました。フレキシブルにしておいて、どの空間も自由に使えるようにするためです。たとえば、今ファミリークローゼット&息子の学習スペースにしているこの空間は、ゆくゆくは子どもたちの服をそれぞれの個室に移動させ、ベッドを置いて夫婦の寝室とする予定です。そのため収納に使っているのは、キッチンカウンターと同様に可動式にしたスチールラック。ストッパーを外せばラクに動かせるので、レイアウト変更のハードルがとても低いです。双子の子どもが現在10歳で、これから個室を持ったり、家を出たりとまだまだ生活スタイルが変わっていくので、フレキシブルであることを大事にしています。
洋服はシーズンによって衣替えをせず、すべて一箇所に収納してあります。近頃は異常気象も多く、季節の変わり目が昔よりはっきりしなくなったように感じます。急に涼しくなったり、また暑くなったり。だからオンシーズンオフシーズンすべての洋服をかけておいて、その日の気温に応じて自由に服を選べるのがとても便利。洋服だけでなく、玄関に置いているサンダルや靴も同じく衣替えしません。衣替えにかかる時間と手間が必要なく、またひと目ですべての服を見渡せるので、洋服や靴の持ち量を簡単に把握することができます。
年に何度か「週末の午前に30分だけ!」と、時間を区切って一気に服を整理する時間を設けています。だいたいは、シーズンが始まる少し前に整理をして、新しい洋服を買い物に行く前にすることが多いです。丸一日は疲れるし、時間を区切って一気に!が家族みんなものってくれるコツ。
リフォームでつくり付けの靴箱を撤去し、レール式の可動棚のみ取り付けてもらいました。自分の好みや子どもの成長に従って靴の数も変わるから、棚板の数や高さをかえられるフレキシブルな棚がやっぱり便利。靴のオープン収納は匂いが気になるかも……と心配していましたが、問題なくホッとしています。収納は人別で、上2段が夫、中段が子ども、下2段が私のスペース。人別にするとわかりやすいだけでなく、棚ごとにサイズ感とテイストが揃うので、見た目もすっきりする気がします。洋服と同じく靴も衣替えはせず、オールシーズンの靴を並べているので靴の総量が一目瞭然。スペースが限られていることで、一足買ったら一足手放すということが自然と身につきます。
ガムテープや梱包材、資源ごみをまとめるハンディラップなど、玄関でよく使うものはカゴに入れて玄関に置いています。
布マスクとアルコールスプレーも毎日使うので玄関の棚の上にセット。クリップにマスキングテープで色をつけ、娘と息子の布マスクがわかりやすいようにしています。このポーチは内布で高さを出し、チャックを閉めることもできるので、ホコリが気になるときはしまっています。
これまでは布マスクは洗濯したあと戻しやすいように洗面所に収納していのたですが、うっかりマスクをつけるのを忘れそうな日が続いたので玄関に移動しました。やはり使う場所にモノがあるのが一番便利です。
Emiさんに教わる「家のととのえ方」は今回で最終回! 次回からは家事や時間、そして心を整えるマイノートの作り方など、「人生の整え方」をお届けします。次回は「子どもと一緒に楽しむ家事」。6月23日(火)にお届け予定です。お楽しみに!
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Profile
Emi
整理収納アドバイザー/「OURHOME」主宰。兵庫県西宮市在住。カタログ通販大手勤務を経て、現在夫と14名のスタッフとともにウェブサイト「OURHOME」を運営。暮らしをラクにするコンテンツの発信、オリジナル商品の企画・物販、参加型のレッスン開催を行う。その他、大手メーカーや不動産会社との共同開発、著書15冊刊行など多方面で活躍中。近著は『わたしがラクする家事時間』(ワニブックス)、『わたしがラクする服選び』(大和書房)。10歳の男女の双子の母。
HP&オンラインストア: ourhome305.com
ブログ:ourhome305yomu.com
インスタグラム:@ourhome305 /@emi.ourhome
House & Model & Photograph/ Emi
Text/Toko Sugimoto
Edit/Ayako Suzuki