Fashion信じるおしゃれ
気温も湿度もぐんぐんあがるこれからの季節。ただでさえ、テカリが気になるのに、今年は「withマスク」。大草流の「withマスク」メイクのティップスは以前ブログでご紹介しましたが、今回は、ヘアメイクアップアーティストのKIKKUと後藤若菜さんに、それぞれの崩れ知らずの「withマスク」メイクを伝授してもらいました。
まずはKIKKUから。セミマットな肌の作り方から、ほど良く華やかなアイメイクまで、KIKKU流のマスクメイクは必見です!
「崩れの大敵「テカリ」は、乾燥による油分過多が原因。スキンケアを丁寧にしてあげたうえで、ベースの肌作りは、日焼け止め、下地、ファンデーション、そしてフェイスパウダーを薄く重ねる”ミルフィーユメイク”でセミマット肌に仕上げるのがポイント。また、チークは肌のベースが出来上がった後ではなく、フェイスパウダーの前。リップは最後ではなく、肌のベースが出来上がった後。といったように、メイクの順番を変えることで、よれたり崩れたりを防ぐことができます。目元はイエローベースのブラウンがおすすめ。日本人の肌に馴染むので、唯一出ている目元だけインパクトが強くなり過ぎることなく、今っぽさも手に入ります。下まぶたに少しだけ、ゴールドのきらめきをプラスすると、より華やかに」
✔ 薄く重ねる”ミルフィーユメイク”でセミマット肌に
✔ チークやリップは、普段と順番を変えて
✔ 目元はイエローベースのブラウン+少しのきらめきを
1. 日中用日焼け止めクリーム(A)を顔全体に塗る。顔に塗ったあとは、首、デコルテ、そして耳にも塗る。顔以外のパーツも意外と日に焼けやすいので忘れずに。
2. 化粧下地(B)を、目の外側と口を結んだ三角地帯(写真下の水色の点線内)中心に塗ったあと、(C)のプライマーをテカリの気になるエリア(Tゾーン、小鼻、あご(写真下のグリーンのエリア))に塗る。
3. コンシーラー(D)を、下の写真のようにのせ、スポンジでぽんぽんと伸ばして、ファンデーション代わりに。「ディオールスキン」のコンシーラーは、しっかりとカバー力があるのに、伸びがよく、よれることもなく、厚塗り感もないので、コンシーラーとしてはもちろん、ファンデーション代わりにも活用できる、とのことでKIKKUのイチ推しでした。スポンジは、「ビューティブレンダー」のものを愛用。※amazonなどで購入できます。
4. リキッドチーク(E)を頬に、そばかすのように細かく置いてから、スポンジでとんとんと伸ばす。仕上げのフェイスパウダーをのせる前にチークを入れるのが、KIKKU流の崩れにくいマスクメイクのポイント。パウダーを上にのせることで、マスクでこすれて落ちやすいチークの持ちをよくしてくれます。
5. フェイスパウダー(F)をのせる。パフで顔全体にぱたぱたとのせたあと、くずれやすい小鼻や眉毛、目尻のあたりは、パフを折り畳んで丁寧に。最後に、大きめのブラシを使って、下から上に磨きあげるようにして仕上げる。
外出先でマスクをはずす可能性があり、唇に色が欲しいときは、ベース&チークが終わったタイミングでリップを塗ります。マスクにつかないよう、メイクの最後にティッシュオフしますが、リップを塗ってすぐにティッシュオフするより、先に塗っておくことで唇に色が定着するのだそう。
1. リップは、唇の上に色が残るよう、ぐるぐると回しながら塗ります。「オペラ」のリップティントは、発色も美しく、ティントにしては珍しく潤いも保持してくれるので、唇の縦じわが変に目立ってしまう心配もありません。
1. アイメイクをスタートする前に、まぶたの油分をティッシュでオフして。このひと手間でアイメイクの持ちは段違いに。
2. リキッドアイシャドウ(A)を、まぶたの上に「Z」のラインを描くようにのせ、まぶたの下から上の向かって伸ばす。「THREE」のアルカミストツイストフォーアイシリーズは塗るときはリキッド状ですが、伸ばすとパウダーに変わり、ピタッとフィット。時間が経ってもよれないので、”KIKKU的一軍アイテム”の一つ、とのこと!
3. パウダーアイシャドウ(B)の、左下のカッパーカラーを、下まぶたにラインを描くようにチップでのせる。その後、右上のゴールドを、同じく下まぶたに、チップでてんてんとのせ、チップの裏側ですっと伸ばす(動画参照)。まぶたの下にきらめきを重ねることで奥行きが出て、印象的な目元に。
4. 綿棒の先をつぶし、目のきわの水分を軽くぬぐう。
5. まぶたを指で引き上げながら、まつ毛の隙間を埋めるようにして、アイライナー(C)でインラインをひく。目尻はにじみやすいエリアなので、目の大きさよりも長くひかないこと。また、アイライナーは黒より、濃いめのブラウンがおすすめ。ラインだけが強調されることなく、しっかり目元を引き締めてくれます。「ヴィセ リシェ」のアイライナーは、もう50本くらいはリピートしているくらいの、名品なのだそう。
5. まつ毛の上にのっているアイシャドウのパウダーや油分をコームまたはスクリューブラシではらう。
6. ビューラー(D)でまつ毛をカールさせたあと、マスカラベース(E)を塗る。ベースは、カールをキープしてくれるだけでなく、マスカラを落ちにくくしてくれる効果もあり!
7. ウォータープループのマスカラ(F)をまつ毛の根元から先に向かって塗る。
※マスカラは下まつげには塗らない方がベター。マスクをしたまま呼吸すると、どうしても目元の湿度が上がってしまうので、いつも以上に落ちやすく。そのかわり、3のステップで、アイシャドウを下まぶたにしっかりと塗って、華やかさを出して。
こちらもおすすめ!
上でご紹介した「ルナソル」のアイシャドウは限定色で私物のため、今買えるおすすめをKIKKUに聞いたところ――「THREE」のディメンショナルビジョンアイパレット(06 REVEAL YOUR BEAUTY)とのことでした。上まぶたにひいたリキッドアイシャドウ(A)を下まぶたにすっとひいて伸ばしたあと、左上のゴールドを、上の動画の要領で”てんてんのせ”してあげればOK。そして、このパレットも、”KIKKU的一軍アイテム”の一つなのだそう。肌を透過させるような独特の質感ながら、発色も美しく、4色すべて捨て色がなく、単色でも重ねて使っても、旬顔にしてくれるのだとか。
1. リップをティッシュオフする。唇にティッシュをのせたあと、指でそっとティッシュをなぞる。一枚のティッシュを折りたたみながら、3回くらいティッシュオフを繰り返し、完全にティッシュにリップがつかなくなるまでオフする。
2. 最後の仕上げにフィックススプレーを吹きかけ、メイク崩れを防止。吹きかけ方は、ミストの噴射の強さや広がり具合によりますが、KIKKUが愛用している「メイクアップフォーエバー」の場合は、顔に直接吹きかけるのではなく、空中の斜め上に吹きかけ、落ちてくるミストをふわっと顔にのせて。10秒くらいそのまま動かず、自然に浸透させればOK。ハンドプッシュは不要です。
1. 人差し指と中指をティッシュでくるみ、テカリが気になるエリアの油分をオフする。
2. ティッシュオフした部分に、付属のパフを使って、フェイスパウダーをのせる。「エテュセ」のフェイスエディションシリーズは、テカリたくない女性のレスキューアイテム。このパウダーをポーチにしのばせておけば、瞬時にテカリ知らずの透明肌が手に入ります。
【COLUMN】
「withマスク」のヘアはどうする?
「ヘアには艶があった方が良いので、セミウェットに仕上げて」とKIKKU。マットなマスクで顔が半分以上隠れるうえ、肌も、崩れにくく、テカりにくいセミマット仕上げなので、髪で艶を足すのが正解、なのだそう。そんなセミウェットヘアを作るのに必要なのがオイル。ブローをした後や、ヘアアイロンで巻いた後など、ヘアセットの仕上げに使って。オイルを手のひらにのせ、両手をすりあわせて、手のひら全体に伸ばしたあと、毛先から揉み込みます。保湿力重視で、こっくりと仕上げたい方は「Jeanloup」、軽いつけ心地がお好みの方は「チャントアチャーム」のオイルがおすすめ、とのことでした。
KIKKU流の「withマスク」メイク、いかがでしたか? 大草だけでなく、モデルやタレントからの指名も多く、雑誌はもちろん、照明が強く撮影時間の長いTVのヘア&メイクもこなすKIKKUのメイクメソッドは、参考になるところがたくさん! ぜひ、取り入れてみてくださいね。
明日は、ヘア&メイクアップアーティストの後藤若菜さんが登場。ヘルシーでいて、ほのかに女性らしさが漂う「withマスク」メイクを教えてくれました。お楽しみに!
※本ページに掲載している価格はすべて税別になります。
Profile
KIKKU
女性誌やカタログ、広告などで活躍し、大草も信頼を寄せているヘア&メイクアップアーティスト。トレンド感度の高さと、本当に使える美容アイテムを瞬時に見抜くセンスには定評が。
インスタグラム@kikku726