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ジャガー・ルクルトのレベルソ・ワン・デュエット【50歳記念の時計選び】


1月6日(金)にAMARC CHANNEL(YouTube)から配信したライブ、「大草直子が50歳の記念に選ぶ時計は?!」のおさらいとともに、ライブではお伝えしきれなかった、それぞれの時計の魅力を深掘りする本企画。

ご紹介するのは、11ブランドから1本ずつ選んだ、11本の時計。見目麗しい意匠はもちろんのこと、耐久性や機能性、そして、その裏側にある歴史やクラフトマンシップまで。なぜ、美しい時計が、私たちの人生を照らし、支え、豊かにしてくれるのか、その理由を紐解きます。

―JAEGER-LECOULTRE―
レベルソ・ワン・デュエット

高級時計のパイオニアとして、機械芸術の最高峰ともいわれるタイムピースを世に送り出してきた「ジャガー・ルクルト」。なかでも、独自の反転式ケースを持つレベルソは、ジャガー・ルクルトのアイコンとして名高い。

独創的なアイディアから誕生した、

孤高のマスターピース

レベルソ・ワン・デュエット[SS×SS、ケース径40×20mm、手巻き]¥1,927,200/ジャガー・ルクルト(Tel:0120-79-1833)

ラテン語で「反転する」という意味を持つ、レベルソ。ジャガー・ルクルトのレベルソは、その名の通り、ケースを横にスライドさせて反転することができるという、画期的な機構を持っています。誕生のきっかけは「ポロの競技中に破損しない時計が欲しい」という英国貴族からのリクエスト。試行錯誤を繰り返しながらも、ケースを裏返すことでダイヤルとガラスを内側にし、ポロのスティックの衝突でガラスが割れないように設計したのです。

反転させたときに表に出る無地のケースバックは、やがて、イニシャルやエンブレム、メッセージなど、パーソナライゼーションを施すのに最適なキャンバスに。さらには、デュエットやデュオという、1つのムーブメントに2つのダイヤルを搭載したモデルが誕生。2つの異なる時を刻み、2つのデザインが楽しめるタイムピースへと進化していきます。

レベルソのもうひとつの大きな特徴は、レクタンギュラー(縦長の長方形)ウォッチであること。そう、スポーツウォッチとして開発されながらも、その機能美に留まることなく、当時の最先端であったアールデコ様式のデザインを採用したのです。直線的なラインとその上下を飾るゴドロン装飾は、クラシカルでドレッシィ。身につける人を端正に、そして、色っぽく見せてくれます。本来、機械式時計の場合、円運動する運針や数多くの歯車から構成されるムーブメントを考慮すると、構造的に適しているのはラウンド型。レクタンギュラー型の機械式時計が実現できたのは、ジャガー・ルクルトの圧倒的な技術力と美しさへのあくなき探究心があってこそ、なのです。

なかでも、レベルソ・ワンは、縦を長めに設計したケースが特徴で、より繊細で女性らしいムードが漂います。今回、大草が選んだ、レベルソ・ワン・デュエットは、表と裏の両面、ゴドロンにブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれ、ダイヤルにより一層の輝やきをもたらしています。また、ブレスレットは、しなやかなステンレススチールのリンクで構成され、モダンで洗練された印象へと導いてくれます。

表面は、普遍的な美しさをもつアラビア数字と、繊細な線が放射状に広がり、光の加減で表情が変わるサンレイギョーシェ仕上げ。対して裏面は、星空のようなきらめきを放つ、ミッドナイトブルーがベース。時刻の異なるエリアで使い分けたり、DAY&NIGHTで使い分けたり、カジュアルとドレスアップで使い分けたり。シーンや気分に合わせたアレンジを楽しむことができます。

ライブの中でも、ビジネスシーンはもちろんのこと、着物にもマッチすると服飾ジャーナリストの山本さんからアドバイスが。大草は、黒いリトルブラックドレスに、レベルソ・ワン・デュエットを1つだけ、ジュエリーのようにまといたいというコメントがありました。


BRAND STORY ―

JAEGER-LECOULTRE
(ジャガー・ルクルト)


すべてのタイムピースを自身の工房内で設計、開発、装飾、製造する名門マニュファクチュール。創業は1833年。スイスのジュウ渓谷にて、時計職人でありながら、時計の設計も手がける発明家でもあったアントワーヌ・ルクルト(1803~1881)が小さな小屋を時計製造のアトリエへと作り変え、精度の高いムーブメントを製造。名だたる高級時計ブランドから熱いラブコールを受け、納めていた。1903年には、フランス人のエドモンド・ジャガーとスイス人のジャック=ダヴィド・ルクルトが出会い、フランスのデザインとスイスの技巧が見事に融合。超薄型ムーブメントを開発し、時計製造の歴史に革命をもたらすことに。1920年代後半からは、部品の供給メーカーから時計メーカーとして、その名を轟かす。「時計業界の技術屋」という異名が語るとおり、確かな技術と斬新なアイディアで、名作と呼ばれるタイムピースをいくつも生み出している。


Photographs / Keita Takahashi
Styling / Manami Sato(AMARC)
Edit & Text/Ayako Suzuki(AMARC)

※本ページに掲載している価格は、税込価格になります。
※価格は掲載当時の価格です。
※本ページにおける素材の略称は、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=ステンレススチールになります。

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