Life style今日も一日おつかれさま

好転反応と仏教

身体の不調は鍼灸で治す派です。先日も気温差で体調不良になり、鍼灸を受けました。

鍼灸の後は「好転反応」という一時的に身体に不調が起こる時期がありますが、これは、仏教の話を聴いて人が救われる際に起こる現象と似ています。

仏教の話を聴くことは、自分自身を見つめ直すという行為に繋がり、その際必ず「痛み」を伴うのです。

仏教の話を聴くと、日頃いかに自分中心にばかり物を考えているのかに気づき、心が痛みます。でもそれを知ることで、固執し凝り固まっていた考えが緩み、気持ちに変化が出てくる。

そう、ちょうど「好転反応」を過ぎた身体のように。仏教は言葉による鍼灸治療のようなものかもしれません。


Profile

長野 文
(ながの あや)
長崎県正法寺 坊守(住職の配偶者)、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。