悲しみを通さないとみえてこない世界がある

タイトルの言葉を、とあるお寺の掲示板で見かけました。

この言葉のツボは、「通さないと　みえてこない」ということではないかと思います。

大きな悲しみ、喪失といったことは誰もが経験したくないものですが、そうした出来事に遭遇することは避けられないものです。

それでも、「悲しみに出会う経験や、悲しみというレンズを通さないと、みえてこない世界がある」ということは、悲しみの中にある人にお伝えできることの一つかもしれません。

Profile

木原祐健
（きはら ゆうけん）
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』（河出書房新社）など。