11月18、19日の2日間、東京で開催した『手、頭、心を動かす「学びの秋」』ワークショップ&セミナー。19日に開催した、3つのセミナーをまとめた<前編>に続き、後編では、AMARC編集長の大草直子がお届けしたアパレルミニコンテンツの様子をお届けします。
「学びの秋」セミナー概要
■産婦人科医 対馬ルリ子先生
「女性の健康の“守り神”『女性ホルモン』と賢く付き合う方法」
■美容ジャーナリスト 天野佳代子さん
「天野流 “幸せ顔”になるメソッド30」
■フリーアナウンサー堀井美香さん
×AMARC編集長 大草直子
「10年単位で考えるキャリアと子育て。50歳からの人生設計」
>>ここまでのダイジェストは<前編>の記事をご覧ください。
■AMARC編集長 大草直子presents
アパレルミニコンテンツ
AMARC編集長 大草直子presents
アパレルミニコンテンツ
セミナーの締めくくりとして、2023年秋冬の最旬アパレル情報を大草がご紹介。「学びの秋」に賛同いただいた「j.(ジェイドット)」「Chaos(カオス)」「DEGAGE(デガージェ)」「BRILL(ブリル)」の4つブランドをフィーチャーしながら、大草直子流のコーディネート術をレクチャーしました。
まずは「j.(ジェイドット)」。ブランド名は、デザイナーの谷川順子さんの“ J” とジャパンの “ J” に由来するのだそう。立体裁断を基本として作られたアイテムは、着た時のフォルムが360度どこから見ても美しく、ベーシックでありながらインターナショナルな雰囲気を醸す、唯一無二なブランドです。
トレンドカラーの赤を挿して
グレーを今年らしく着こなす
まずは、グレーのコートをメインにしたコーディネート。このコートの素材は尾州産。尾州は毛織物が盛んで、有名ブランドも買い付けにくるほどのクオリティの高さを誇ります。
コーディネートのポイントは「色使い」。グレーは今年のトレンドカラーとして注目されていますが、もともとベーシックカラーでもあります。そんなグレーのコートをどうしたら今年らしく着こなせるのか、を大草が提案。
トッピングする色は、ずばり「赤」。グレーとの相性抜群で、トレンドカラーでもあります。今回のコーディネートでは、赤の半袖ニットをチョイス。その中に着た白のカットソーも、J.の名品中の名品。バイオ加工の超長綿を高密度に編みたてているので、カジュアルなTシャツとは全く異なる上品な印象に仕上がります。このカットソーを首元や裾からチラリと見せて、抜け感と奥行きをプラス。
合わせたのはゆったりとしたタックパンツ。2本のタックを入れることでボリュームが出るので、スカートとパンツの中間のようなイメージではくことができます。ポイントは、差し色の赤。そして、パンツのシルエット。ここをアップデートすることでぐっと今年らしくなります。
オケージョンにぴったりの
ツイードのセットアップ
オケージョンにおすすめしたいのが、先ほどのコートと同様に尾州のツイード生地を使用したセットアップ。太さや質感の違う4種類の糸を折り合わせた「ファンシーツイード」という生地で、表情豊か。ツイードはフォーマルな服に多用される生地なので、入学式、卒業式、謝恩会などのオケージョンに最適。式の時には、インナーにフリルのブラウスを。白いTシャツを合わせれば、日常のシーンでも活躍してくれます。
スカートは、膝、もしくは膝の半分が隠れる丈が品よく仕上がります。卒業式と入学式は、ほぼ同じタイミングにありますが、全部を変えなくてもOK。同じセットアップでも、インナーを変えたり、パールのネックレスを加えたりと、スモールアレンジで十分です。
黒を入れない
中間色コーディネート
ダブルフェイスのストールコートは、イタリアの「べランディ」の素材を使用。張りがあってしなやかで、軽くて暖かいスペシャルな素材です。衿が特徴的で、後ろから見るとセーラーカラーのようになっていて、ほのかな甘さのあるデザイン。甘やかなミルクティ色と、クールなコンクリート色のニットを合わせて相反する組み合わせにすると、2つの女性像を取り入れることができ、立体的なコーディネートに。パンツは緩やかな白のウールパンツを合わせました。
このような色の組み合わせの時は、あえて黒を入れないのがおすすめ。靴やバッグも含めて、グレージュやブラウンベージュ、ピンクベージュと言った中間色でまとめて。
短丈のコートで
新鮮なバランスを楽しむ
ここ数年、マキシ丈のコートの流行が続いていましたが、今年はジャケット感覚で着られるコートが多いのも特徴。視線がぐっと上がり、着こなし全体の鮮度も上がります。
ウォーミーなバニラホワイトのコートは、ネイビーの上下とコーディネート。ベーシックで上品な色合わせなので、シャギー感のあるソックスやゴールドの華奢なサンダルで遊び心をプラスしています。
ワンピースとしても
ジレとしても
大草が着ている衣装も、J.のもの。メルトンダブルフェイスのワンピースジレは、その名のとおり、ワンピースとしてもジレとしても着られる優秀アイテム。背の高い方はパンツをレイヤードするのもおすすめ。共布のベルトがついていて、ベルトを前でも後ろでも結べるデザインになっています。
ボタンをアレンジできる
ニットジャケット
「BRILL(ブリル)」のふっくらとしたニットジャケットは、ボタンの取り外し可能。片側のボタンを外せば、前を留めて着ることもできます。ざっくりしたカジュアルな印象のニットジャケットですが、ボウタイブラウスをあわせるとクラシカルに。タイは、上の方で結ぶとモードな印象、少し下げるとフェミニンな印象に。パンツはゆったりとしたシルエットのものを選ぶとリラクシーな雰囲気が漂います。
トレンドのシアーニットは
袖や裾からチラリと覗かせて
「Chaos(カオス)」のスーペリアシリーズのコートも、毎年完売するほど人気の名品。手縫い風のステッチがポイントです。衿が大きく、Vゾーンも深く開いているので、顔まわりがシャープに見えます。グレーともブラウンともベージュとも言えない絶妙なカラー――大草は「タバコ色」と言っていますが、この曖昧な色だからこそ、どんな色とも相性抜群。袖の切り替えが特徴的で、後ろ姿まで美しいのも特徴です。
中に着たのはミルク色のニット。その下に、トレンドのシアー素材のニットを同じ色でレイヤードしています。トレンドとはいえ、シアーニットを1枚で着るのは抵抗がある方は、袖や裾から少し見せるのもテクニックの1つ。パンツも同じミルク色で繋げて。コートのタバコ色と2トーンでまとめたコーディネートは、白×黒ほど強くないメリハリをつけつつ、全体の雰囲気を優しく柔らかく見せることができます。
Q.今季お勧めのダウンは?
会場からは「ダウンアウターのお勧めは?」という質問が上がりました。大草のリコメンド、1つ目は「MACKAGE(マッカージュ)」。2020年に日本に入ってきたブランドで、ロゴもシンプルで人とかぶらないのがいいのだそう。
2つめは「DUNO(デュノ)」。アウターからスタートしたブランドで、ラグジュアリーダウンの中では比較的買いやすい価格。そして、フェミニンなデザインも多いので、カジュアルすぎるダウンが苦手、という方にもおすすめです。
そして、AMARC LIFE STOREでもダウンを発売中! 大きな襟と、ウエストに施されたドロストは、大人がエレガントに着られるデザイン。顔まわりもしっかり包んでくれ、ストールいらずの暖かさです♡
以上、ボリュームたっぷりの内容、いかがでしたでしょうか?
セミナーの後には、希望者のみでささやかな懇親会を開催。参加いただいた方から、感想や参加した理由など、様々な想いをお聞きすることができ、編集部スタッフ一同この会を開催して良かったと、ここまでの準備の大変さも吹き飛びました。
今後も、このようなセミナーやワークショップを企画したいと考えています。是非、みなさまのご参加お待ちしております。ありがとうございました!