気軽に会いにいけない今年の年末年始。だからこそ、会えない代わりにちょっとしたギフトを贈ってみませんか? 贈り物上手な方々のギフトリストを、全5回にわけてお届けします。今回は、毎週水曜日の【身体リセット3×3レシピ】でもおなじみの料理家 山脇りこさんの美味しいギフトです。
お互いの距離感に合わせて、
その人らしいギフトを
無類の贈り物好き、とご自身についてお話してくださった、りこさん。
「商家生まれのひとりっ子なので、お祝い事や季節のご挨拶はもちろんですが、なんでもないけれど、その人らしいモノに出会った時にプレゼントしたくなります。つねに贈り物のチャンスを探しているところがあります」。
そんな、りこさんには、ようやくたどり着いたという、贈り物選びのルールがあるのだそう。
「まずは、お返ししなきゃという言葉が相手の脳裏によぎらないよう、負担にならないものであること。そして、距離感が遠い方に肌に身につけるものは贈らないなど、お互いの関係性にふさわしいもの。たくさんあってもOKなもの。自分ではあまり買わないもの。そして、できるだけひと言、カジュアルなものでもよいので、メッセージカードをつけるようにしています」。
ヤマロク醤油の鶴醤と菊醤
私自身が愛用しているのが、小豆島のヤマロクさんのお醤油。現在では数少ない木桶で仕込む醤油です。また、醤油で醤油を仕込む「再仕込み醤油」なので、ヤマロクさんでは、3〜4年かけて作っています。変えるだけで、その瞬間から劇的に料理上手になるのが、調味料。家で料理する機会も増えていると思うので、まずはお醤油からどうですか? という気持ちを込めて、食いしん坊や料理好きの方に贈りたいアイテムです。
Sghrスガハラの唎乃−KiKiNO−シリーズ
日本酒ディレクターの田中順子さんがSghrスガハラさんとコラボして作った日本酒を楽しむためのグラスが、KiKiNOシリーズ。どれも佇まいの美しいグラスなのですが、なかでも、深shinの形が好きで、結婚祝いや引っ越し、合格など、「祝い酒を飲みたい」というタイミングでプレゼントするようにしています。深shinには、日本酒だけでなく、例えばマスカットとイカの塩辛を和えた、アテを盛り付けるのもおすすめです。
柳桜園茶舗のかりがねほうじ茶「香悦」
私が世界で一番好きなお茶が、京都の柳桜園さんの「香悦」です。香りが高く、一度いただくとやめられなくなる味わいです。みなさんに味わってほしくて、ちょっとしたお礼や年末年始のご挨拶、帰省時のお土産など、男女を問わずいろんな方に贈っています。また、海外の友人にもとっても好評です。鳥獣戯画の柄の缶もかわいく、ほうじ茶は入れ方も簡単なので、幅広い世代の方に贈るのにもおすすめです。
いかがでしたか? 次回は、1月22日(金)に、美容ライター・畑中美香さんによるきれいになれるギフトをご紹介します。お楽しみに!
profile
山脇りこ
(やまわき りこ)
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。旅好きで、最近は特に台湾ラブで、この10月には新刊『台湾スープ ~ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』(誠文堂新光社)を刊行。台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)や、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」(主婦の友社)、と合わせてお楽しみください。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
Instagram @yamawakiriko
photograph/Hisai Kobayashi
Edit & Text / Mika Hatanaka
※本ページに掲載している価格はすべて税別になります。
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