大草直子が普段から愛用している、そしてこれから愛用したい、5つのバッグブランドをピックアップ。各ブランドから、この春夏におすすめの1つを、コーディネートとともに紹介しています。
今回お届けするのは、大草が今年こそ欲しい! という「Jacquemus(ジャックムス)」。革新的なフォルムのバッグは、1つ持っているだけでコーディネートに奥行きを生んでくれます。
本企画は、すべて沖縄で撮影。沖縄だからこその風景や、リゾートの雰囲気と一緒にお楽しみください!
Jacquemus
『Le Sac Rond』
¥93,500
革新的なフォルムにひそむ
その心遣い。
誰をもトリコにするバッグ

「美しいストーリーを紡ぐ服作り」というコンセプトのもと、2009年に立ち上げられた、フランスのブランド「Jacquemus(ジャックムス)」。デザイナーのサイモン・ジャックムス(SIMON PORTE JACQUEMUS)は、エディターやスタイリストのアシスタントを経て、独学で服作りを習得しブランドをスタートしました。
その経緯からか、カラフルな色使いや、どこか目を惹くポップで革新的なフォルムは、ブランドの特徴にもなっています。また、ミニマルでセンシュアルなコレクションは、故郷である南仏や最愛の母のスタイルにインスパイアされた、とも言われています。
2012年にはその当時、最年少と言われる22歳でパリコレデビュー。早くから才能を開花したデザイナーが出がけるジャックムスは、今では世界中から注目されるブランドとなりました。

そんなバックグラウンドを持つブランドからピックアップしたのは、直線と曲線という相反するフォルムで描く「Le Sac Rond(ル サック ロン)」。ユーモアなシルエットとキャッチーなカラー。それを支える上質なレザーと、ディテールの細やかさは、カジュアルにもフォーマルにもフィットしてくれる安心感と上品さを担保してくれます。
コンパクトながらも長財布が収まるサイズ感に、取り外せるショルダーストラップ付き。ユーモラスな佇まいのなかに潜むその気遣いから、誰もが心うばわれる「人気者」である理由がうかがえます。
優美なバッグを主役に。
合わせるアイテムを
緻密に計算して


NAOKO’S COMMENT
『前から注目していた、ジャックムスのバッグ。造形的で、置いておくだけで美しい、というバッグはそうそう見かけないですよね。パリに行ったときに初めて出会い、ずっと気になっていて。今年こそ欲しい! と思っている1つです。このバッグは、持ち手のサークルが大きく、ボディの台形部分が小さい。そのバランスが天才的で、一目惚れしました。
明度の高いピンクを選び、バッグをとにかく目立たせるコーディネートに。合わせた洋服はシンプルに見えますが、バッグを際立たせるための計算は忘れていません。まず、色はモノトーンで統一。さらに、バッグのかっちりさとは対照的な、抜けを生むディテールを――今回は、トップスの大きくあいたカッティングやパンツのしなやかさでそれを表現しています。
今回のように、ラフな服装に合わせるのも良いし、スーツに合わせてはずしのアイテムとして使っても◎。“いつものコーディネート”にこのバッグを合わせるだけで、とたんにスピード感が生まれます。スパイスのように、着こなしにピリッと新しい印象を生み出してくれるバッグは、1つ持っているとコーディネートの幅を広げてくれます』
次回は最終回。3月3日(金)に公開予定です。引き続きお楽しみに!
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