Your style is you大草直子の信じるおしゃれ

2024.03.05

永遠のアイコン。シャネルのチェーンバッグ「11.12」 by 塚本香【ファッショニスタの”願掛け”バッグ】


まもなく訪れる3月15日(金)は、「一粒万倍日」「天赦日」「寅の日」という3つの吉日が重なる、今年唯一のトリプルラッキーデー! 新しいことをスタートしたり、何かを新調するのに適しているとされるこの日に向けて、AMARCでは「バッグ」特集を展開。なぜなら、バッグは、肩書きや女性像、ときに人生のプライドが詰まった、名刺代わりのパワーアイテムだから。

ファッション&占いエディターの青木良文さんに監修いただいた「“格上げ”バッグガイド」に続いてお届けするのは、ファッショニスタの”願掛け”バッグ

6人のファッショニスタに、愛用しているバッグを購入したときのエピソードやバッグに込めた想いを取材。6者6様のストーリーを、普段のコーディネートやバッグの中身とともにご紹介します。

1人目は、 インターナショナル誌の編集長を歴任し、海外のコレクション会場でのSNAPでも取り上げられるほど、洗練された感性が光るファッションジャーナリスト 塚本香さん。AMARC編集長の大草も心から尊敬し、憧れているという塚本さんが愛用するバッグとは?

Q1.愛用している“願掛け”バッグは?

シャネルのクラシックなチェーンバッグ「11.12」

Q2. いつ、あなたのもとに?

30代後半で初めて、憧れのシャネルのアイコンバッグをパリのカンボン通りの本店で購入しました。そのとき買ったのは、いつかは欲しいと思っていた最もアイコニックな黒のラムレザーのキルティングのもの。その後も、大きさ違いのバイカラー、ツイード素材など、この「11.12」をマイバッグとして愛用しています。いちばん最近、その仲間に加わったのがこのゴールド。2年前、会社員生活にピリオドを打ち、独立したときの記念でもあります。

Q3. .このバッグの気に入っているところは?

なによりも気に入っているのは、ゴールドという色。黒やネイビーなど、地味色が多い私のコーディネートのアクセントになってくれます。ちょっと派手かなと思うときもありますが、年齢を重ねると「色のエネルギー」が重要。このバッグを手にとるだけで、元気をもらえます。

サイズも最初に買った黒のチェーンバッグよりも少しだけ大きくて、そのぶん使いやすい。最初のバッグを買ったときは、”2個持ち前提”でしたが、今はできるだけ中身をスリム化して、このサイズに納まる荷物の量に。

チェーンストラップが魅力のバッグですが、肩掛けするとコンサバティブになりすぎる気がして、最近はクラッチ風の“グラブ持ち”がマイルールです。

永遠のアイコンとよく言われますが、持っていてそれを実感します。最初のシャネルバッグを買ってから20年以上経ちますが、当時も今も自分のスタイルにフィットしてくれているのですから。



Q4.バッグの中に入っているものは?

A. 眼鏡ケースはヴァレクストラ。そしてリーディンググラス。いわゆる老眼鏡です。これなしではなにも見えません。

B. シャネルのジップコインパース。お財布代わり。カードもここに入れて。

C. オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのリップクリーム。リップクリームは1年中欠かせません。

D. パイロットの消せるボールペン。黒と、ときどき赤。編集長時代は赤ペンがマストだったのでその習慣が抜けず、なんとなく黒と赤を持ち歩いてしまいます。

E. iPhone。ケースはAppleのもっともシンプルなシリコン素材のものを使ってます。つい渋い色を選んでしまい、いまはストームブルーを使用中。

F. シャネルのスモールチェーンクラッチ。名刺入れにしています。

写真にはありませんが、小さなノートも携帯していることが多いです。あとは、ハンカチとティッシュ、それからハンドジェルも入れています。



Q5. 普段はどんな装いに合わせていますか?

「オールブラック」が私の日常スタイル。特に、黒のジャケットは定番ともいえるアイテムなので、それにパンツかデニムを合わせて、このバッグでインパクトを添えます。バッグそのものがクラシックなムードなので、全体がそうなりすぎないよう、マニッシュでかつ抜けのあるスタイルに合わせるようにしています。気取りすぎることなく、さりげなくシャネルを持っているのが、目指すところです。

Q6. 次に欲しいと思っているバッグは?

エルメスの「バーキン」は、どうしてもっと若いころに買っておかなかったのだろうと後悔しています。ただ、もう手に入れるのは難しいでしょうし、これから買うには遅すぎるかなとも……

※掲載のCHANEL商品はすべて私物です。CHANELブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。


Profile

ファッションジャーナリスト
塚本 香

「ヴォーグ ジャパン」ファッションディレクターを経て、「フィガロジャポン」編集長、「エル・ジャポン」編集長、「ハーパーズ バザー」編集長とインターナショナルのファッション誌の編集長を務める。2022年からフリーランスとして活動をスタート。

Instagram: @kaorinokarami

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