1月6日(金)にAMARC CHANNEL(YouTube)から配信したライブ、「大草直子が50歳の記念に選ぶ時計は?!」はご覧いただけましたでしょうか?
当日は、服飾ジャーナリストであり、大草のハースト婦人画報社時代の先輩でもある山本晃弘さんをゲストにお迎えして、時計選びのアドバイスをしていただきました。ライブの最後には、今の自分を鼓舞し、これから先の未来へと引っ張ってくれる時計として、大草が「これ!」という1本を選ばせていただいたのですが、その結果は、AMARC CHANNEL(YouTube)のアーカイブをチェックいただくとして……。
本企画では、ライブのおさらいとともに、ライブではお伝えしきれなかった、それぞれの時計の魅力を深掘りしていきます。11ブランドから1本ずつ選んだ、11本の時計。見目麗しい意匠はもちろんのこと、耐久性や機能性、そして、その裏側にある歴史やクラフトマンシップまで。なぜ、美しい時計が、私たちの人生を照らし、支え、豊かにしてくれるのか、その理由を紐解きます。
― AUDEMARS PIGUET ―
ロイヤル オーク
オートマティック
世界三大ラグジュアリーウォッチブランドのひとつ、「オーデマ ピゲ」。その代表作とも言えるロイヤル オークは、”ラグジュアリースポーツウォッチ”という新しいジャンルを生み、時計業界に激震を与えた。
革新的なコンセプトとデザインで
新たな歴史を作った、
ラグジュアリースポーツウォッチ
1972年に誕生した「ロイヤル オーク」は、ラグジュアリーウォッチ=ゴールドという概念を覆し、タフでハードなステンレススティールを取り入れました。スポーティなムードをまといながらも、薄型で、ドレスウォッチ級の仕上げと磨きが施されたタイムピースは、それまで相成り立たないと言われてきた「ラグジュアリー」と「スポーツ」という要素を併せ持ち、今に至るまで、不朽の名作として君臨。性別や世代を問わず、世界中から支持を集めています。
デザインを手がけたのは、ジュエリーデザインの経験も深かった、孤高の天才デザイナー ジェラルド・ジェンタ。名だたるブランドで数々の名作を残している彼は、オーデマ ピゲからのリクエストに対し、60〜70年代のアートや建築、音楽、そして、子どもの頃の記憶である潜水ヘルメットに至るまで、さまざまなジャンルからのインスピレーションを盛り込み、前衛的なロイヤル オークのデザインコードを生み出します。
六角形のビスが配された八角形のベゼル、均一の正方形が美しく並び、その凹凸が光を上品に反射する文字盤、そして一体型ブレスレット。ひと目でそれと分かるアイコニックなスタイルを受け継ぎながら、ディテールを丁寧にブラッシュアップしたのが、ロイヤル オーク オートマティック。
大草が選んだのは、初代ロイヤル オークにオマージュを捧げた、オールステンレススティールモデル。文字盤のカラーも、伝統の“ナイトブルー、クラウド50”。ケース径は、ロイヤル オーク コレクションの中では小ぶりな34mmで、ベゼルにはダイヤモンドがあしらわれています。アップデートされているのは、とても繊細な部分。たとえば、ケースの斜面に施された面取り。面取りがやや深くなることで、時計全体の立体感が高まり、ポリッシュとサテン手仕上げの組み合わせによる光の反射が強調されます。また、ケースと一体化されたブレスレットは、すべてのコマが軽く薄くなり、初段から4コマは厚みを順に減らすことで、より快適な装着感に。
ライブの最後には、”ラグジュアリースポーツ”という新たなジャンルの礎を築き、時計界の革命児から英雄になったという歴史、そしてもちろん、時計そのもののデザイン、繊細なアップデートに感銘を受けながらも、最終的には「本能で『欲しい!』と感じた」と語った大草。ただ、オーデマ ピゲのタイムピースは年間の生産本数に限りがあるのも特徴のひとつ。待つ楽しみも味わって。
― BRAND STORY ―
AUDEMARS PIGUET
(オーデマ ピゲ)
オーデマ ピゲが生まれたのは、スイス・ジュネーブの北にあるジュウ渓谷。太古からの自然に囲まれ、夜空には星がくっきりと浮かぶ。そんな天体の動き=時の流れを感じられる場所で、1875年に創業された。創業者は、2人の若き情熱的な時計技師、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲ。出身地のル・ブラッシュの村にアトリエをオープンし、複雑で精度の高いムーブメントを制作、販売していたが、ほどなくして時計としての完成品を仕上げるように。以来、比類なき技術力で、数多くの“世界初”の複雑機構を実現。革新的なタイムピースを発表し続け、ラグジュアリーウォッチブランドとして確固たる地位を築いている。
Photographs / Keita Takahashi
Styling / Manami Sato(AMARC)
Edit & Text/Ayako Suzuki(AMARC)
※本ページに掲載している価格は、税込価格になります。
※価格は掲載当時の価格です。
※本ページにおける素材の略称は、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=ステンレススティールになります。
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