先週に引き続き、新年に向けた特別企画をスタート! 美容アナリスト・鍼灸師の奈部川貴子さんに監修いただき、「フェイスマップ」に基づく肌トラブルケアをご紹介します。
今週ピックアップする肌悩みは「ほほの乾燥・肌荒れ」「肝斑」「ほうれい線」。本日は「肝斑」編です。
>フェイスマップについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
肝斑に悩み始めたら
糖質を見直して
鼻筋の上部に、橋をかけるようにして肝斑(ほほ骨に沿って左右対称性に、または目尻の下あたりに左右対称にできるシミ)やソバカス、ホクロが見られることがあります。この部分は消化器の様子を反映しており、とくに血糖値の調整と油の代謝にかかわる「膵臓」からのサインが出やすいところ。膵臓は血糖値を下げるためのホルモンを分泌しています。日ごろから血糖値が高くなりやすい人や糖を多く摂取している人、糖尿病の人はこのゾーンに茶渋のような色ムラや黒ずみ、シミができやすくなるのです。膵臓は油の代謝にも関わっているため、動物性脂肪を摂りすぎているときも、このゾーンにサインが出てきます。
肝斑といえば妊娠、出産を機にできやすい印象がありますが、妊娠すると、胎盤から分泌されるホルモンの影響で、血糖値を下げる役目をしているインスリンの働きが弱められます。そこで、血糖値を下げるためにより過剰にインスリンが分泌されるのですが、それでも血糖値が下がらずに高血糖状態となります。妊娠によって出現する肝斑には、この高血糖状態とインスリンが関わっているのではないか? というのがフェイスマップ理論の見立てです。
肝斑の対策の基本は、クッキーやケーキ、コンビニスイーツなど白砂糖が多く、血糖値を急上昇させるものを徹底して控え、糖質を見直すことから。ラカンカやイヌリンハチミツなど血糖値が上がりにくい糖質を探してみましょう。また、砂糖の摂りすぎを中和するために、たまねぎやダイコンなどの野菜をたっぷりとることも大切です。生クリームやラード、牛脂、牛肉、フォアグラ、あんきも、サラミなど動物性脂肪が多いものも控えめに。
余談ですが、膵臓はこめかみ上部とも対応しており、以前の記事で、こめかみ部分の色むらやシミ、ホクロについてご案内させていただきました。気になる方はこちらの記事も、ぜひご覧くださいませ。
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肝斑=シミのケアには「トラネキサム酸」が効果的、と聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、肝斑の治療に皮膚科で処方されるのは、内服薬が多いということをご存知でしょうか。肝斑の場合は特に、過剰な糖質を排出しようとしてシミや黒ずみになっているので、その根幹にアプローチできるように、抗糖化の効果があるものを選ぶことが第一です。
美白と抗糖化を叶える理想的な成分は、ずばり「コウジ酸」。コウジ酸は、発酵の源「麹菌」を培養し、抽出。高純度に精製されたもののことをいいます。美容に効果があると今も脚光を浴びている成分です。
糖化とは、体内でたんぱく質と余った糖が結びつき「AGEs(エージーイー)」という物質がつくられること。そのAGEsを抑制する効果がある、といわれているのが、この「コウジ酸」なのです。
「DECORTÉ (コスメデコルテ)」の“ホワイトロジスト”シリーズは、そのコウジ酸と、医薬部外品に初めて配合を成功したという美容成分「夏白菊エキス」が含まれています。夏白菊エキスは肌を潤し、乾燥やくすみの対策に期待ができるエキスです。
日本酒や味噌の醸造現場で働く、杜氏の手が白く美しいことがきっかけとなり開発された、美容有効成分「コウジ酸」配合の、このシリーズ。頑固なシミや黒ずみにお悩みの方に、ぜひ試してみていただきたいです。
※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。
Profile
奈部川 貴子
美容アナリスト・鍼灸師。「KAOYOMIサロン」主宰。ジャーナリストとして美容の最前線で肌に関する知識を深め、その後リフレクソロジーの資格や鍼灸師の国家資格を取得。顔に存在するツボ・反射区に注目し、顔のリフレクソロジーと鍼灸を融合した独自メソッド「ささない整顔バリKAOYOMI」を提案。
@takako_nabekawa