美容アナリスト・鍼灸師の奈部川貴子さんに監修いただき、「フェイスマップ」に基づく肌トラブルケアをご紹介する本企画。いよいよ最終週です!
今週ピックアップする肌悩みは「顔のむくみ」「口元のたるみ」「人中・鼻下の伸び」。本日は「顔のむくみ」編です。
フェイスマップを通して、肌のお悩みは顔の上だけでなく、臓器や心、体の状態と関わっていることがわかります。すべてを一度に直そうとするのではなく、まずはこれ、という1箇所からでも良いので、年末の少し時間があるとき、そして新年の目標として、自分の肌や心身と向き合ってみてくださいね。
>フェイスマップについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
生殖力、ホルモン強度の乱れが
マリオネットラインに表れる
口元、唇から下のエリアは子宮と卵巣、いわゆる「生殖器」のゾーン。口元、唇の下のエリアは生殖力・ホルモン強度を表しています。引き締まったあごは健康的な性欲を反映し、子宮と卵巣のコンディションがいいことを示しているのです。
更年期になり生殖器が衰えてくると、口元やあごのラインにたるみが顕著になり、二重あごの徴候も出てきます。生殖器と腎臓・膀胱には密接なつながりがあり、高齢者で腎不全を起こしている人は、あご下にオレンジの皮のようなデコボコした皮膚が見られる場合も。生殖器と関わりが深い膀胱が疲れると、しばしば膀胱炎などの炎症を起こし、あごに赤みが出てくる例もあります。
また、あごは、生きる意志を示す領域です。あごにトラブルが表れているときは、意志が弱まり、恐怖が増してしまった状態。とくにあごが黒くくすんでくるのは、老化と死への恐怖感情を物語っているともいわれています。
あごの両端にできるマリオネット線は、口角からフェイスラインに向かって伸びるシワ。このシワが深くなる要因には、生殖器の衰えに加え、口角や唇の問題も関わってきます。口角、唇には消化器の様子がよく投影されるので、消化機能が弱くなってくるシニア世代にはどうしてもマリオネット線が深くなってしまうのです。
口元に生じるたるみには、精力を養うためにも充分な睡眠・休息が必要です。ホルモンバランスを整えるために、マカや大豆イソフラボンもおすすめ。東洋医学で生殖機能に深く関わるとされる「腎」は若さの象徴で、腎のエネルギーを補うのは黒豆や黒ごまなどの黒い食材、ひじきやわかめ、めかぶなどの海藻類。これらの食材をふだんからしっかり取りいれましょう。
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スキンケアには、女性ホルモンの揺れによるハリ低下に対処するものをセレクト。「Flor(フロル)」は、女性ホルモンに着目し、ホルモンバランスの変化を受けた肌を保護・修正・再生し、エイジングケアを叶えることを目的としたブランドです。
ビューティカウンセラーの吉川千明さんがディレクションされており、この“オールパーパスコンセントレイトクリーム”は、シワ、シミ、たるみ、ツヤ、うるおいなど、様々な悩みにこの1本で対応できるクリームを、という思いのもと開発されたのだとか。
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Profile
奈部川 貴子
美容アナリスト・鍼灸師。「KAOYOMIサロン」主宰。ジャーナリストとして美容の最前線で肌に関する知識を深め、その後リフレクソロジーの資格や鍼灸師の国家資格を取得。顔に存在するツボ・反射区に注目し、顔のリフレクソロジーと鍼灸を融合した独自メソッド「ささない整顔バリKAOYOMI」を提案。
@takako_nabekawa