
以前も書きましたが、このコート、友人から譲られたもの。彼女は欧米人体型で手足が長く、背も170cmくらいある! 私と背はもちろんシルエットも違うから、同じサイズで着こなせるかな、と思ったら、不思議。かなりボリュームがあるのに、どんな体型もなんだかドラマティックに包んでくれる。顔周りのふくよかな襟、袖もたっぷりしていて、袖口のベルトできゅっと絞れたり。「後姿の美しさを決める」背中に、大きくダーツが入って立体感があるし。

なんか着るだけで、「ドラマのヒロイン」←言い方古い(笑)! になったような、特別な気持ちになるんです。小林麻美さんが、長い髪をなびかせて、あの華奢な身体を、このコートにくるまるように預けている風景を、勝手に妄想し、「麻美コート」とこっそり呼んでいます。そうそう、この色もきっとポイントで。黒を含んだグリーンは、決して浮くことなく、黒やグレー、ネイビーなど――私のベーシックカラーと合ってくれる。
と、魅力をたっぷりお伝えしていますが、このコート、昨年を最後に作っていないんです。「私もいつか欲しいなあ」と思っていましたが、友人が譲ってくれなかったら叶わなかった(泣)。
どうしてキャンセルになってしまったのかは、ディレクターの久﨑さんに聞こうかな、と思っていますが、まずは私自身がたくさんのコーディネートで楽しんで着ようと思います。復刻すると良いな(笑)。

STYLING ITEM
コート/エイトン
ニット/ケイト(ヴェルメイユ パー イエナで購入)
スカート/プルミエアロンディスモン
サングラス/オンデーズ
バッグ/シャネル
ブーツ/ピエール アルディ