Everyday happy大草直子の毎日AMARC

2021.04.05

食と酒と人と―― 金沢が「素敵な理由」vol.2

昨日公開の1回目、いかがだったでしょうか? そうそう、どこに泊まったの? と思われた方も多いと思います。兼六園から徒歩数分の住宅街にある、町屋を改装したお宿、「kenroku旅音」に、今回はステイ。

明治時代に建てられた祖父母の自宅を、オーナーが「残せるところは残し」リノベーション。布団も使えば、10人以上が泊まれるひろ~~いご自宅。ジャグジー付きのお風呂に入りながら眺めるお庭の、なんという風流なことか。初日のインスタライブも、このお宿から。家族で来たときも、キッチンも付いているから、ここ良いかも♡

  • 大きくて気持ちのいい、ジャグジー付きのお風呂。手前には、オーバーヘッドシャワーとハンドシャワーのダブルシャワーも。
  • 身体も心も落ち着き、癒される群青の間。手前にちらっと写っているのは、キングサイズのベッド。
  • どこか懐かしさも感じるお宿。この部屋のふすまに描かれているのは雪吊り。


2日目の朝ごはんは、尾張町にある「四知堂(スーチータン) カナザワ」へ。

朝8時からやっているこのお店、江戸時代から続く油問屋、「森忠商店」の社屋を改装した、とのこと。梁やガラス戸、庭など、レトロなディテールは残しながら、超モダン。そしておいしい。選びきれず、魯肉飯とスープをダブルオーダー。オーナーは「観光客の方はもちろん、地元の方の朝ごはんの選択肢に入れてほしい」。テイクアウトもできますが、朝から多くの方が訪れていました。夜は台湾鍋が頂けるそう。来たい。またまた、ウィッシュアドレスが増えました。

  • 「森忠商店」時代の姿をそのまま生かしたという、ガラスの引き戸。
  • 入り口を入ったところ。漢字が並ぶメニューに異国情緒も感じます。木のカウンターはオーナー自ら手作りしたのだとか。
  • 昨日もたくさんの「美味しい」をいただいたのに(笑)。朝から、もりもり美味しく頂きました♡


朝ごはんですっかり幸せになった後は、「髙木糀商店」へ、念願の味噌づくりに!

私、好きなメニューの1位が味噌汁なの。長野の祖母が生前、自宅で味噌づくりをしていたのもあって、幸せで温かな味の代表メニュー。ずっと手作りの味噌を、と思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず、今回いよいよ!

江戸時代、天保の世に創業、なんと190年の歴史がある髙木糀商店で体験させて頂きました。この味噌作り体験、毎年1月末から4月中旬までやっているそう。今年はそろそろ終わり。興味のある方は、HPで動画も公開されているのでチェックしてみてください。

味噌の材料は、大豆、塩、麹――以上。もちろんその人がもっている常在菌や作るときの環境、また保存するときの環境で、味が変わるから、「まさに自分の味」になる楽しみ。10月には出来上がるので、またご紹介しますね♡ 麹、味噌という生き物を扱うご主人は、ほぼ年間でお休みなし。いやあ、頭が下がるな……。1週間に1度しか休みがない、なんて文句は言えない(笑)。甘酒(ミルクと割ってごちそうして頂きましたが、とろっとして本当に美味)、塩麹、味噌を購入し、ホクホクと店を後にしました。

  • ご主人から直々に、味噌作りの工程を教えていただきました。
  • 丁寧に修繕をしながら、江戸時代からある建物を守っているのだそう。味を育ててくれる木樽を使うのもご主人のこだわり。
  • 味噌作りの材料。一番右にあるのは、作った味噌を入れるためのホーロー窯。味噌づくりのキットはオンラインでも購入できます。動画を見ながら自宅でも!
  • 糀を入れると一気に粘りが強く。なかなかの力仕事でしたが、愛情をたっぷり込めて混ぜました♡


金沢トリップのトリは、「マキノンチ」でのランチ。はい。はっきり言いますが、ものすごく食べました、この2日。いやあ、このマキノンチも素晴らしい!

卯辰山の途中に位置する一軒家をリノベーションしたフレンチレストラン。個室もあって、地元に熱心なファンがいる、というのがわかります。「牧野の家」からつけた店名、オーナーシェフの牧野浩和さんの、食材に対する愛情とリスペクトが、その調理法や盛り付けのお皿にまで行き届き。ソムリエールが選ぶワインとのペアリングコースは最高!

オープンキッチンでシェフが豪快に、そして繊細に調理するさまがダイナミックに楽しめて、コの字型のカウンターテーブルでの最後の仕上げも間近でみることができます。おからの塩釜で調理したタケノコの一皿の、なんと滋味深かったことか。五感で楽しめる料理、絶対に絶対に夫と再訪しようと、心に決めました!

お土産に頂いたカヌレも、濃い目に淹れた紅茶にも赤ワインにも似合うおいしさ。空間、シェフとの会話、器、ワイン、もちろん料理のおいしさ――すべてがバランス良く存在し、その場にお邪魔させて頂くことの幸福を、心から感じることができました。ごちそうさまでした。と、居心地の良い「マキノンチ」で長居をしてしまい、慌てて金沢駅へ。やっぱり、2泊は必要だなあ。絶対に絶対にまた来よう。

  • カウンターからは、シェフが料理を作っている厨房が見えます。美味しい香りもダイレクトに。
  • この日のランチメニュー。イラストがわかりやすくて可愛いくて、ワクワクが膨らみます♡
  • 繊細で美しいカトラリー。一番右のスプーンは裏側にまで細工が施されていました。
  • オープンなカウンターだけでなく、窓のある贅沢な個室も2部屋ありました。
  • 席に案内していただく前の待合室。細部まで洒落ているのに、ウェルカミングな雰囲気。もう、大好き!


金沢に来て思ったこと。
ジャンルは違うたくさんの才能やセンス、美意識が融和することで新しい文化が生まれるなあ。おいしい! や幸せ! は、そこに息づく愛情や情熱が作るんだなあ。私の今後の仕事のやり方や生み出すものにも、大きな影響を与えてくれそうです。金沢のアドレスまとめも、お楽しみに!

最後になりますが、今回の旅をアテンドしてくださった、金沢市のみなさま、古泉洋子先輩。素敵な出会いをありがとうございました。

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