週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、3つ以内の食材、3つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。

9月になりました(うそみたい!)。暑い日々は戻ってきますよね、きっと。夏疲れも出るので、さっぱりいただけて、つくっておくといろいろ展開できる1品をご紹介します。
「山形のだし」は、ごはんや麺にかける、夏野菜をたっぷり刻んだタレのような郷土料理です。これを、なす、トマト、レモンでさっぱりと作りました。あちらは生で合わせますが、こちらは少し加熱することで、この時期少し水っぽいトマトの甘味・うまみを引き出します。
今回はそうめんに合わせましたが、ごはんにも、トーストにも冷奴にも。レモンの皮の苦みがほんのり、夏秋(夏だけど風や空に秋の気配)にぴったりです。
茄子とトマト、レモンのだし
【材料(2,3人分)】
・なす 1本
・ミニトマト 8個(普通のトマトなら大きめのものを1個)
・レモンの輪切り 3枚
【調味料ほか】
・塩 小さじ1(何かにかける前提で強めです)
・植物油 小さじ2
・酒 大さじ1(白ワインも風味がよく仕上がります)
【レシピ】
1.なすは、ヘタを取り、皮を縞目に剥いて(食感が良くなる)、1cm角くらいに切る。トマトもヘタを取り。同じくらいの大きさに切る。レモンも同様に、皮ごと切る。
2. フライパンに植物油をひき、まずなすを入れて、中火にかけ、酒を加えて、しんなりするまで炒める。
3. トマト、レモンを加え、全体に塩をふり、トマトの形がぐにゃっと崩れ、水気が飛んだらできあがり。
※今回はそうめんにかけました。そうめんは島原のものと決めているのですが、こちらはこの夏の出会い「島原そだち本舗」さんのもの。圧倒的においしいです。
Naoko’s comment
りこさーん! 私も素麺大好き。島原そだち、気になる。オンラインで頼めるかな。この後ゆっくり見てみます。素麺、つゆにどぼん、か温麺にしかしたことなかった。ぶっかけ、的な♡ほら、2束くらい残ったときも、良いですよね。いつも、気づきをありがとうございます。
Profile

山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。本連載をまとめた『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ 』 も絶賛発売中。また、旅好きで、最近は特に台湾ラブ。『台湾スープ ~ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』(誠文堂新光社)や、台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」(主婦の友社)と台湾に関する書籍も多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
Instagram @yamawakiriko