Blog大草直子の毎日AMARC

【人生の地図】無常 / Uncertainty Yoko.C.Okusa

更年期によって変わりゆく体。それを受け入れていくことが大切だとお話ししましたが、同時に、ここだけは多少変わっても守っていきたいという目標を立てることも大切。日焼けが大好きな私の場合は、断然ビキニを着続けられる体が目標。それを叶えるためにワークアウトをしようと思えるし、ベッドから起き上がれない日も、「今日は歩くだけでも運動しよう」と自分をプッシュするきっかけになっています。

無常──この世の全てのものは、生じたり変化したり滅したりして、変わりなく一定のままではないこと。

仏語であるこの「無常」という言葉を理解すると、人生楽になる気がします。付き合いはじめの情熱的な愛も、自分に頼って甘えて可愛かった我が子の変化も、希望いっぱいで購入した新居も、歳を取るにつれて思い通りにいかない自分の体も、愛する両親の老いていく姿も、「変わらないだろう」という期待を捨てることによって、受け入れやすくなるのではないでしょうか? そして、最終的に、みんな現世のゴールである「死」に向かっていることを、至極当然のこととして理解できれば、その時に悟りが開けるのだと私は思うのです。

まぁ「死」まで行かなくても、今年48歳になる私が経験し始めている更年期も、無常である人間の体が起こす大きな変化。いよいよ始まった様々な症状を前に、一度は絶望しながら「さて、この変化にどうやって付き合っていくか」と、以前の自分の体と比べずに、変わり続ける体を受け入れていく前提で生き始めています。

5歳上で少し私の前を生きている姉も、50代の海外のセレブ達も「摂れるものを摂って、やれることをやって、気持ちが、体が楽になるなら一刻も早くそうすること。とにかく我慢し過ぎない」と言っています。本当にその通りですね。ある意味、新しい体になったわけだから、今まで通りのケアで良いわけがない。

人生の中で起こる色々な変化。私は、過去にすがって嘆いたりせずに、その都度、今出来ることに柔軟に対応できる人間になりたいと心から思っています。

更年期世代のみなさまは、新しい体とどんなふうに向き合っていますか?




Profile

Yoko Concepcion Okusa

2011年からマウイ島、オアフ島でプエルトリコ系アメリカ人の夫と、男の子2人の子供たちと大自然に触れながら暮らす。AMARCを主宰する、大草直子の実妹。2020年にカリフォルニアに移り、今はサンディエゴ在住。2014年から、その人に必要な天然石やチャームをカスタマイズして作るお守りアクセサリー「4L(フォーエル)」を始める。今は4Lを展開しながら、クライアントとその人のハイヤースピリットと対話する「ハートを開くセッション」を開始。今後オンラインセミナーなども予定している。
Instagram:@4l_amulets_hawaii_