Blog 大草直子の毎日AMARC

「あなたの人生を生きなさい」
と言ってくれた元夫のお母さんへ

チャーリーからの電話。「ママが危篤になった」と聞いて、持っていたスマホを落としそうになりました。80歳。若くして結婚し、離婚、その後相当の努力をして大学に進み、ニューヨークのみずほ銀行に勤め、そして自身のビジネスを立ち上げたキャリアの人。旅行が好きで、甘いものが好きで。歯に衣着せぬ、彼女のきっぱりした裏表のない性格を、孫たちは少し恐れていた時も。うちの子達がアメリカでも日本語を話していると、すごい形相で「English!」とたしなめられましたが、後に英語を話せるようになると、心から褒めてくれた。チャーリーには、「そんなママと私は、とても似ている」と言われ、「え、こんな厳しくないけどな」と心の中では思っていましたが。80になるまで仕事して自立している彼女を、別れた夫のママだけれど、とても尊敬しています。昨年癌が発覚し、手術をしたものの、術後があまり良くなくて。その話は、チャーリーからも聞いていましたが、数日前、軽い心臓発作を起こし、ほぼ意識がない状態なのだそう。「兄弟5人みんな集まって送ってあげたい」と、昨日チャーリーはアメリカへ。絶対に間に合ってほしい。間に合う。祈りにも近い気持ちで、近くの神社へ行ってきました。

3年前、私とチャーリーが離婚した時(ママとは、離れていたので、会ったのは6回くらい?)、メールだったかな、連絡をすると、返事をもらいました。「あなたは、あなたの人生を生きなさい」そんな返信だとは思っていなかったので、どういう意味か深く聞くこともなかったのですが、今、この言葉に支えられています。離婚の理由を聞くわけでもなく、ましてや文句を言うわけでもなく、頂いたこの言葉。今年54歳の年になる今、思います。今までは「生」が近くて、どう「生きるか」が一番大きな関心ごとでしたが、今はどう考えたって「死」が近い。だとすると、どうやって最後を仕舞うのか。そんなことも、ぼんやりと考えるようになりました。

もちろん、まだ一縷の望みは捨てていませんが、ただ、言えます。ママは懸命に生き切った。どうか、家族で温かく過ごしてほしい。