Fashion信じるおしゃれ
さまざまなメディアや講演に登壇したり、大学で客員教授として教鞭をとったり。多方面で活躍し続ける、ジャーナリストの安藤優子さん。
本企画は、そんな安藤さんに魅了されたAMARC編集長の大草直子が、みなさんがまだ知らない『安藤さんの魅力』をシェアしたいと、自ら発案。6つのドメスティックブランドから大草がピックアップしたアイテムとそのコーディネートをお届けします。
続いては、「MADIONBLUE(マディソンブルー)」をクローズアップ。クラシカルなイメージが強いツイードのセットアップを安藤さんに。その大草の真意とは?
NAOKO OKUSA’S COMMENT
「私自身も憧れた、ラペルのあるジャケット×パンツの安藤さんのセットアップスタイル。でも、今回は、あえてプルオーバー×スカートのセットアップを選びました。しかも、素材はツイード。
エレガントになり過ぎる?と思われるかもしれませんが、安藤さんは、洗練された”シャレ顔”、そして”シャレ体型”なので、ストレートに着るだけでキマるのです。しかも、マディソンブルーのストイックなサイジングが、とにかくハマる。意匠性の高いファンシーツイードの表情を最大限に活かし、装飾を削ぎ落とした潔いIラインは、ツイードが持つコンサバティブさやフェミニンさを凌駕し、“モードエレガンス”なムードを醸します。
足元をパンプスではなく、ショートブーツにしたのもポイント。ツイードがかしこまり過ぎないのと、安藤さんの細くて、筋肉の筋が見える”筋脚”には、ブーツくらい重さがあるものを合わせるとバランスよくまとまります。逆に、バッグはフォルムのしっかりした四角いデザインにしてツイードが持つクラシカルな印象に寄せました」
YUKO ANDO’S COMMENT
「ツイードで仕立てられたアイテムは持っていても、上下セットで着ることはほとんどなく。カジュアルなアイテム、例えばデニムと合わせて、”ハズして”着ることが多かったので、新しい提案でした。
でも、大草さんのおっしゃるとおり、このストイックなIラインが、印象を大きく左右する鍵なのかもしれませんね。プルオーバーの襟のラインや、シンプルに見えて計算しつくされたスカートのタイトなライン、そして丈感。女性の身体を美しく、シャープに縁取ってくれるなと思いました。
それから、大草さんのスタイリングはアクセサリー使いも独特。ツイードにパールのネックレスという組み合わせは、なんだか老けてしまいそうで回避してきたのですが、『TASAKI』のデインジャーシリーズだと、こうも違うのですね。イヤカフとのバランスも絶妙です。この”ハズし”の計算。敬服しました 」
BRAND STORY
「MADISONBLUE(マディソンブルー)」は、1980年代から国内外でスタイリストとして経験を積んできた中山まりこ氏が、2014年に立ち上げたブランド。上質で心地よく、ディテールを極めた、”ハイカジュアル”な服を生み出し、絶大なる支持を集めている。ブランド名の由来は、ニューヨーク・マンハッタンにある、高級メゾンのブティックが立ち並ぶ、マディソンアべニュー。その景観と、通りを自然体で闊歩するスタイルのある女性たちから得たインスピレーションと、中山さんが愛する海のブルーを掛け合わせている。
クラシカルなイメージの強いツイードも、シルエットを厳選し、エッジィなアクセサリーを効かせたり、靴でハズすことで、”モードエレガンス”に仕上がるのですね。
次回は、いよいよ最終回。「J.(ジェイドット)」のセーラーカラーコートとそのスタイリングをお届けします。
※本ページに掲載している価格は、税込価格になります。
※価格は掲載当時の価格です。
※ショップリストはこちらからどうぞ。
Photographs / Akira Maeda(MAETTICO)
Model / Yuko Ando
Hair & Make-up / Yukio Mori(ROI)
Styling / Naoko Okusa(AMARC)
Edit & Text/Ayako Suzuki(AMARC)
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