Life style 私と人生、「5つのマイルストーン」
安藤さんは2000年頃から、両親の介護に直面することに。当時70代半ばだった母に認知症の症状が見られるようになり、その後、父の膵臓がんが発覚し、余命半年の宣告を受ける。

木佐「安藤さんの5つめのマイルストーンといえば、やっぱり『わんこ』じゃないかな?」
安藤「確かにそうかも! 私の中には以前から、『欲しいものを、すべて手に入れてはいけない』という自分なりの法則があったんです。それは、取材でつらい現実を見過ぎたせいかもしれませんが、too muchはよくないというか……。だから、大好きな父が私の元からいなくなってしまった後に、初めて自分に犬を飼うことを許せたんです」
木佐「安藤さんが『犬を飼おうと思う』と言い出した時、私は横にいて、止めたのを覚えています。安藤さん、あの時独身だったから『まだ人間のパートナーを諦めないで!』って言った記憶があります(笑)」
「ニュースJAPAN」のスタッフ経由で縁あって、フレンチブルドッグを迎え入れることを決めた安藤さん。それが初代のマルゴ(オス)で、以来、いちご、リンゴというメス2匹を経て、現在は4代目のタンゴ(メス)が安藤さんの相棒を務めている。
木佐「犬を迎えてから安藤さんは変わりましたよね?」
安藤「まず、夜遊びをしなくなった! あと、仕事以外で国境を越えなくなりました。実は飼い始めた頃、昼間に来てくれていたお手伝いさんから『子犬は寝るのが仕事よ』と言われ、それで安心して、仕事のあとも夜遅くまで飲みに行ったりしていたんです。でも、家に帰ると、マルゴがケージの中で吐き、うんちまみれになっていて。『こんなにストレスを与えてしまうなんて、ありえない!』と、心を入れ替えました。それからは、できるだけ一次会で帰るようにしたり、帰りが遅くなる時は誰かにいてもらったり。だんだんと、犬中心の生活に変わっていきました」

長年、報道の第一線に立ち続けてきた安藤さん。事件や事故、災害や政変など、刻々と動く情勢に常にアンテナを張ることが、いつしか日常になっていた。
安藤「マルゴは朝起きたらご飯食べて散歩して、また寝て起きたら遊んで、夜にご飯を食べて寝る、という実にシンプルな生活をしてるんです。彼にとっては、それが最大の幸せ。自分がいかに非日常を生きていて、感覚が麻痺していたかを彼が気付かせてくれたんです。だから、私の生活を見直す大きなきっかけになりましたね」
若い世代へ、そして同世代へ。
67歳の今、伝えたいこと。