
昨年夏、なかなかな厳しいスケジュールで、イタリア・ナポリに行ったのは、ある工場を訪れるためでした。そう、シャツ専業ブランドであるフィナモレです。初めてフィナモレのシャツに出会ったのは、10年くらい前でしょうか。端正な佇まいながら、イタリア南部、ナポリの景色を映したような闊達さと自由さがあって。何よりその着心地の良さに、瞬時に恋したのでした。それから、コットン、リネン、何枚も所有し、いつか「シャツに身も心も捧げたブランド」の仕事を見てみたいなあ、と思い続けて叶ったのが去年。さらに、コラボレーションもさせて頂けるなんて!

ナポリのカポディキーノ空港から車で1時間くらい走ったところに、その工場はあります。多くのアルティザンが働くその工場は、とてもクリーンでそしてモダンなイメージ。人生の半分以上を「フィナモレのシャツ作り」に捧げている女性もいたり。イタリアは、やっぱり「もの作り」の国だなあ、おしゃれに対する情熱とリスペクトがすごいなあ、と感じ入りました。

フィナモレのシャツ。さまざまなラインがあるのですが、ほとんどのシャツ(メンズ、レディス)の袖付けは手仕事。もし、フィナモレのシャツお持ちでしたら、肩付けの部分の縫い目を見てみてください。ここに、フィナモレの神髄が♡ ハンドで縫い付けられた肩付けは、驚くほどしなやかで、全くストレスなし。シャツを着た時の、「あ、肩の可動域がちいさっ」もありません。そう、このひと手間、大きなひと手間があるだけで、シャツ=堅苦しいからフリーになれるのです。


今回のコラボレーション、大草直子×髙島屋シーズンスタイルラボ。この手仕事は残しながら、今っぽくラフに着られるよう素材はリネン100%に。色も、シーズンスタイルラボでしか買えない色にしました。リネンに載る色は、シルクの艶やかさやコットンの素直さとはまた違い、少しスミっぽくなります(グレイッシュに傾くイメージ)。だからこそ、美しく鮮やかな色もチョイス。ほかの生地だとひるんでしまうくらいの「色」も、リネンだから肌にきれいになじんでくれます。
展開するのはベーシックなタイプとロングタイプ。




洗いをかけたリネンだから、着たそばから肌になじむその感覚も。着るごとに自分になじみ、さらにしなやかに柔らかくなっていくさまも楽しんでくださいね♡ トゥーシュのスウェード×カシミヤ、そしてリネンのプリントストールと共に、本日3月9日(月)発売開始です(代引きも可能)。ちなみに、オンライン販売は11日(水)~を予定しています。(※フィナモレのローズピンクのシャツのみ、3月中旬発売予定です。)
