Life style 私と人生、「5つのマイルストーン」
人生には無数の選択肢があり、その一つひとつを選び続けて今がある。そして、ふと来た道を振り返ると、いくつかの節目(マイルストーン)があることに気づくだろう。さまざまなフィールドでキャリアを重ねてきた、歩みを止めない大人たちの物語──。

モデルとして幅広く活躍し、SNSで得意な料理や自然体の日常も発信している高山都さん。ランニングを始めたことでブレない軸ができ、自分らしくいられるようになっていったという。そして、仕事も順調に回り始めていく。
一方、30代では恋愛面で大きな変化が訪れることに。後編では、33歳の大失恋からの39歳での結婚と、その過程で感じたこと、40代をどう過ごしていきたいかなどを率直に語った。
高山 都(たかやま・みやこ)
モデル。1982年、大阪府生まれ。雑誌のコラム連載や、商品ディレクションなどでも幅広く活動中。趣味は料理、ランニング、うつわ集め、旅行、和装。料理や日々の暮らしを発信するSNSも人気。著書は『高山都、もの語り ひとりごと、ふたりごと』(宝島社)など。
Instagram @miyare38
YouTube 高山都 miyakoto!?
聞き手:青木 良文(あおき・よしふみ)
ファッション&占いエディター。1972年、東京都生まれ。商社勤務を経て、文化服装学院の服飾研究科でファッションを学ぶ。文化出版局での編集者経験を経て、CEメディアハウスの『フィガロジャポン』に所属。2012年からフリーに。
Instagram @aokiyoshifumi

ようやく自分らしく自然体でいられるようになり、仕事が楽しくなっていった頃、32歳になった高山さんはプライベートでも充実した日々を過ごしていたが……
高山「私の4つ目のマイルストーンは“大失恋”! 当時、2年半くらい付き合っていた彼がいました。6歳年上で、クリエイティブな感性の持ち主。今の私の感性はこの頃に磨かれたようなものなので、そこは今でも感謝しています。一緒に住んでいたし、周りの人たちからも結婚するんだろうな、と思われていました」
彼と同居する際、ホテルで“両家顔合わせ”をした。その時に、お互いの意思や入籍の時期も確認したはずなのに、結婚に向けての準備は遅々として進まなかった。不満を抱いた高山さんは、式場やプランなどの具体的な話を持ちかけ、いつの間にか彼を追い詰めていった。そして、クリスマスの朝。些細な言い合いをきっかけに、彼から「もう別れよう」と切り出されてしまった。
高山「当時の私は簡単に謝れなかったし、『なんで私のことをわかってくれないの?』という気持ちばかりが強すぎました。お互いの言い分があるのに、相手のことを認めて受け入れ、歩み寄るという努力も足りていませんでした。今になってみるとよくわかるんですけどね……」
そして、クリスマスの2日後、高山さんの誕生日に別れることが決まった。その日、友達が開いてくれた誕生日会には、泣き腫らした目で参加した高山さんの姿があった。
高山「今となっては笑い話ですけど、悪夢のクリスマス事件ですよ……。奈落の底に突き落とされた頃、青木さんと出会うんですよね。もともと青木さんのことが好きで、バーニーズ・ニューヨークでトークイベントがあるって聞いたので、めいっぱいおしゃれをして行きました」

トークイベントの後、高山さんは、売場で一足の靴と出合う。それはヴァレンティノのサンダルで、真っ赤なビロードのリボンを足首で巻くデザインのものだった。
高山「当時の私にとっては、清水の舞台から飛び降りるレベルのお値段でした。彼と付き合っていた頃は、ライフスタイルやファッションを彼に合わせていたところがあるんですね。でも、もうこれからは1人で生きていかなきゃいけない。振られた腹いせと、自分のステージをもっと上げたい、という気持ちに後押しされ、思い切って買いました! ちょうど結婚のためにお金も貯めていたのもあって(笑)。多少無理をしてでも、自分を引き上げてくれるものに投資をしようと思ったんです。そのサンダルは今も大事に使っています」
青木「素晴らしい! そういう意識ってすごく大事だから」

その後、別の場所で偶然再会した高山さんと青木さんは、食事をともにすることに。そこで意気投合し、交流が始まった。
青木「一回り年上の自分から見ると、都ちゃんって、見た目も内面もすごくかわいくて愛らしいんだよね。都ちゃんは年上の人に引き上げられる星があるし、見守りたくなるというか。でも、知り合ってから10年経つけど、都ちゃんの輝きがどんどん増してる」
高山「大失恋から今までの10年、自分で写真見てもえらい変わったな!って思います。雰囲気も持ち物も、自分に対する自信もなにもかも。ずっと私のことを知っている男友達に、『かなりあか抜けたよな。昔は本当にダサかったもんな』と言われたこともあります(笑)
それから、この10年で、青木さんの言葉にもたくさん力をもらいました。“運動は運を動かす”もそうなんだけど、めちゃめちゃ刺さるんです! 言葉自体がキラキラと発光しているから、私の心の中でも光り続けてくれるんです」
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はじめは全くタイプではなかった男性が……