Everyday happy大草直子の毎日AMARC

2024.02.22

我が家の受験は終わりました。 その戦略と対策【長女の場合】

おかげさまで、我が家の受験は、頑張った「本人たちにとって」最高の結果となり、遠くで見守っていた親としても、ホッとした2月です。

大学合格が人生のゴールではないし、世界における大学ランキングを見てみると、日本の大学は、50位以内に2校(東京大学、京都大学)がやっと入るくらい。狭い世界での勝った負けた、みたいなことではなく、大学入学は、今後の人生を考える第一歩——と広い視野で親も子も見ることが大事だな、と思います。昭和、もしかしたら平成とも違う、現在の受験。長女の大学、大学院、長男の大学受験を終えて、気づいたこと、思うことを書きたいな、と思います。

まず長女は、小学校から高校まで、自由な校風、個性を大切にする教育をモットーにする私立校に通いました。偏差値は高くありませんが、ステップファミリーであることや、義父が外国人であることを自然に受け入れてくれるその学校は、彼女の情操教育、友達作りにはベストだったな、と思います。高校で外に出ることも考えたようですが、まじめで勉強が好きで、研究気質である彼女に任せようと、高校の資料も取り寄せましたが、結局残ることに。親に似ているのか(笑)、自分でこうと決めないと力を発揮できない我が家の子供たち。強く意見したり、よもや親の決定に従わせる、みたいなことは絶対にしません。対立すると疲れるので(笑)。ただし、その子の個性と才能を見極めて、「鳥の目」でアドバイスすることは、タイミングで必要。

長女の場合、学びたい内容がしっかり決まっていたのと、本人が行きたい学校がクリアにあったので、高校の評定はしっかりとるように伝えました。そして、生徒会運営など、広く高い視点をもてるような活動を勧めました。少しシャイに見える長女ですが、協働が好きで、コミュニケーション能力が高いので。そうして一般ではなく、早々に「AO入試」を選択することに。「AO入試」はその学校で学びたいという学習意欲や学校への適性、さらに個性や能力などを評価する入試。学校によるかもしれませんが、高校3年間の一定程度以上の評定が必要です。そして、「指定校推薦」などとも違い、専門的な対策が必須。

娘を見ていて私が感じたのは、自己分析などから始まる、就職試験に似ているなあ、と。ここでお世話になったのは、「AO入試」の傾向と対策を相談する、カウンセラー。この先生とのマッチングが良かったのか、志望校に無事IN。1人ですべてを、というのは正直難しいな、と思いました。正しい情報と、子供の才能・個性を引き出してくれる。そして親以外の大人が、励まし、鼓舞してくれる——この先生の存在なくしては、無理だったかもしれません。

ただ、ストレスで生理が止まるくらい、彼女自身も、自分のことを追い込んで勉強をしていたので、最後に掛けた声は、「ここまでやってダメだったら、来年またトライしよう」そしてコロナ禍を経て、大学3年から4年、1年間のロンドン留学を経て、今年、国立大学の大学院に無事合格。下に2人続くので、いくら勉強好きだからと言って、「この院が、お金を出す最後だよ」とは伝えました。

卒論にも全力で取り組み、院受験も、毎日きちんと勉強をして準備をし。娘ながら、本当に尊敬。私、大学の頃はラクロスをして遊んでいただけだったからな(笑)。あと就職活動もすぐに始まるので、しっかりと自分のやりたいこと、才能や個性を社会や自分のためになるような働き方ができるよう、と願っています。

明日は、息子のケースのお話です。

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