Everyday happy大草直子の毎日AMARC

2024.02.23

我が家の受験は終わりました。 その戦略と対策【長男の場合】

昨日アップした、受験の戦略と対策【長女編】に続き、本日は長男のケースをお届けします。

長男は、小学校から高校まで、長女とは違う学校に通いました。都心から遠く離れた小さな学校で、ある意味のんびりと育ちました。小学校、中学校には呼び出されて何度も通い、反省文を書いたり謝ったり、そんな感じ。成績も下の上くらいをうろうろしていましたが、せっかく一貫校に入ったのだからと、本人の集中力を考えて、「高2からスイッチ入れるから」と伝え、それまでは、ほぼ何も言いませんでした。

そして彼自身の希望として、中2から1年間アメリカのフロリダに留学。寮生活を経て、大分大人になったなあ、と感じられるくらい成長しました。その後、日本で中学校を卒業し、エスカレーターで高校へ。中3と高1の間に、病気をしたり、ケガをして手術をしたりと、本人はコロナの中で相当大変だったと思います。親としても、心がつぶれる思いでしたが、ここでもまた彼は強くなったのかな、と今だから確信します。

手術のリハビリが終わり、やはりもう一度アメリカに行きたい、と。彼の場合は学校の評定が良くなかったので、完全に私立文系一択、かつ、「AO入試」ではなく一般受験を考えて、3教科。英語は留学でさらに伸ばせる。元々日本史は得意で問題ない。あとは国語だな、と考えて、英語以外が遅れる心配より、英語を伸ばす可能性に賭けても良いかなあ、と思いました。

留学前は、アメリカの大学、という選択肢もありましたが、1年の滞在最後のほうに、本人が日本の大学に進むと決めたので、帰国後、塾に通い始めたのが8月。娘もお世話になったカウンセラーの先生に、幾度か進路で相談。勉強したい内容、英語を生かしたい、という目的ははっきりしていたので、何校かリコメンド頂き、学校訪問などをした後に、志望校がはっきり決まったのは秋頃だったと思います。

留学の費用はかかりましたが、塾代がそれほどかかっていません、実は。そうそう、今の受験は、英語の配点が高く、学校によっては、英検の級で英語のテスト免除、数十点の加点があるので、高2くらいから、絶対に英検などはとっておいたほうが良いな、と改めて。長男は、帰国後準1級をとっていたので、かなりアドバンテージが高かったかな、と思います。

娘と比べると、やっぱり少しんのんびりしているので、年末、手紙を書きました。「病気や手術、なかなか友達ができなかった留学も含めて、本当によく頑張った。ここを1つ1つクリアした自分を信じて、最後、悔いのないように」そうして臨んだ一般受験。模試でもC判定しか出なかった志望校に合格しました。大学2年になったら、自分のもう1つのアイデンティティであるラテンカルチャーを理解するため、スペインに留学するそうです。

親にできることは、
✔︎才能や個性を見極め、尊重し、生かすアドバイスを
✔︎あまり口を出さず、必要なお金を出す
✔︎今の受験は情報戦。大きな進路は早めに決める
✔︎どんな結果であろうと、今それが子供に必要だったんだと信じる

我が家の子供たちは本当に個性豊か。彼らが、彼らの信じる道を進んでくれたら、それが親の幸せです。大学が、子供の価値を決めることはないし、あくまで通過点でしかない。ただし、一度この時期に頑張る、自分を見つめる、信じて進む。言い訳をしない――という経験は、子供にとってとても大事だったな、と私は思っています。末っ子はまた、個性が強い。彼女が、彼女らしく、自分で良かったな、と思える未来が必ずあると願っています。

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