今週からは、新年に向けた特別企画をスタート! 美容アナリスト・鍼灸師の奈部川貴子さんに監修いただき、「フェイスマップ」に基づく肌トラブルケアをご紹介します。
記事は全部で12回。額のニキビ、眉間のシワ、マリオネットラインなど……肌のお悩み別にお届け。肌トラブルの要因と、ケアにおすすめのアイテムを知り、新年に向けて、内外からのケアで肌悩みを一掃させましょう!
今週ピックアップする肌悩みは「額のニキビ」「あごのニキビ」「目の下のクマ」。まずは「額のニキビ」編をお届けします。
フェイスマップとは?
「フェイスマップ」とは、直訳すると“顔の地図”。顔のゾーンと対応する、臓器との関係性を示すものです。ニキビはなぜ同じ場所にできるの? なぜ頬が乾燥するの? などの肌悩みの原因を推察し、ベストなスキンケアへたどり着くための道しるべとなります。
例えば、額は腸のゾーンであり、額に集中してできるニキビは腸の不調。あごは、子宮や卵巣などの生殖器のゾーン。頬は呼吸器の影響を受けているゾーン――というように、同じニキビでも、できる場所によって原因が異なります。
さらに、体内に老廃物がたまり処理しきれなくなると、汗や皮脂と一緒に排出され、シミや色ムラ、ニキビの原因に。もちろん、メンタルによってもその影響は出てくるのです。
本企画では、肌トラブルによって、どの臓器が関係していて、どのような生活習慣が考えられるのかを紐解くと同時に、その肌悩みに合ったコスメをご紹介していきます。
額のニキビは
食べ過ぎのSOSサイン
額は、フェイスマップでは「腸」のゾーン。額の下方は小腸、上方は大腸です。古来は玄米から食物繊維を、お漬物から発酵食品をふんだんに摂り、腸の中を善玉菌できれいに保っていました。ところが、今の私たちは悪玉菌にすっかりなつかれ、腸内細菌のバランスはとても劣悪。クリームパンやデニッシュなどのパン食は糖分過剰、唐揚げなどの肉食は動物性油脂の過剰になります。額に常にギトギトと油が浮いていたり、テカリや赤い吹き出物ニキビがあるときは、腸の汚れであり食べ過ぎたものの排泄と見立てます。
テカリや白ニキビはチーズやミルクなどの乳製品、卵の摂りすぎ。黄色っぽい吹き出物は、動物性脂肪や肉の食べ過ぎ。赤い吹き出物はチョコレートを始め、砂糖や果糖などの甘い物の食べ過ぎによって起こりやすいと言われています。また「腸は第2の脳」といわれるほど腸と脳神経の関わりが深く、額の下の小腸ゾーンのトラブルには神経疲労や睡眠不足が関係している可能性があります。
対策として、パンやパスタなどの小麦、クッキー、アイスクリームなどの白砂糖、マンゴー、ドライフルーツなどの果糖、チーズなどの乳製品、人工甘味料のソルビトールなどを1〜2ヶ月間、徹底して控えてみましょう。また、おすすめは、1にも2にも腸活! 昔ながらの玄米雑穀食と発酵食品がベストだけれど、難しければ腸の善玉菌を増やす食品を積極的にとりましょう。栄養素はビタミンBとマグネシウムなどのミネラル類をおすすめします。
Recommend Item
額ニキビのケアには肌の常在菌バランスを整えるアイテム、皮脂分泌をコントロールするアイテム、ニキビを防いでくれる抗酸化アイテムをバランス良く組み合わせましょう。肌に負担をかけずに、排泄された皮脂を取り去るクレンジングを続けて、毛穴をクリーンに保つこと。洗顔後は化学的な防腐剤フリーで、肌の細菌叢バランス(常在菌バランス)を整えてくれるローションや美容液で、強くしなやかな肌を維持するように心がけて。
すでにできてしまった額のニキビには、毛穴をクリーンに保ち抗菌力を高め、ニキビへの高い効果があるアゼライン酸(整肌保湿成分)配合の美容液がおすすめ。「ROHTO(ロート製薬)」の“ダーマセプトRX”は、美容医療の発想から生まれたシリーズ。肌にしっかりアプローチをしてくれるにもかかわらず、家庭でも続けやすい価格も魅力の1つ。
※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。
Profile
奈部川 貴子
美容アナリスト・鍼灸師。「KAOYOMIサロン」主宰。ジャーナリストとして美容の最前線で肌に関する知識を深め、その後リフレクソロジーの資格や鍼灸師の国家資格を取得。顔に存在するツボ・反射区に注目し、顔のリフレクソロジーと鍼灸を融合した独自メソッド「ささない整顔バリKAOYOMI」を提案。
@takako_nabekawa