週の半ばに差し掛かり、疲れが出てくる水曜日。そんな水曜日は、身体をリセットできるレシピをご紹介。教えてくれるのは、料理家の山脇りこさんです。気軽に手軽に、3つ以内の食材、3つ以内のステップで作れる「身体リセット3×3レシピ」をお届けします。
あけましておめでとうございます。
今年はトラ年。トラは基本は単独行動で、狩りも待ち伏せはせずに自分から果敢に行く、と聞いて、なんかいいな、と密かに憧れていたり。一方で、この100年で激減した動物でもあり、今ではレッドリストの常連で、野生の虎は世界に4,000頭ほどしかいないとも。獰猛=人類の脅威という理由だけでなく、美しい模様の毛皮や骨を使った漢方薬のために人が捕獲し続けたからだと言われています。コロナの猛威に、自然との関わりをより深く考えるようになった中で迎えたトラ年。できることから、と改めて思う年明けでした。
で、お料理。もしお雑煮の残りのお餅があったらぜひ。大根は皮が赤色のものを混ぜたりすると華やかになります。今年も、3×3レシピ、どうぞよろしくおねがいいたします。
金柑おろし餅
【材料(2人分)】
・金柑 2個
・大根 150g
・餅 2個
【調味料ほか】
醤油 小さじ2
【レシピ】
1. 金柑はヘタの部分を切りとり、小さな耐熱のカップなどに入れて、かぶるまで水を入れ、ふわっとラップをかけて600wの電子レンジで2分加熱する。そのまま人肌まで冷まし、水けを切って、皮ごとざくざく刻む。刻みながら種をとり除く。
2. 大根は皮をむいておろす。水けを切って1を合わせてざっくり和える。
3. 餅をこんがり柔らかく焼く。2をこんもりのせて、醤油をかける。
※写真は半分を皮が赤い大根にしてみました。グリーンや紫など、種々出回る時期なのでいろいろ試してみて下さい。金柑は加熱することで甘くなりますが、大根の辛みが強く甘味が足りないときは、はちみつを足してみてください。
Naoko’s comment
りこさん、りこさんのレシピを楽しみにしているみなさま、明けましておめでとうございます♡今年もよろしくお願いいたします!
2022年一発目は金柑おろしですか! 金柑はただ、パクリと食べるだけだったので(笑)、ぜひ残ったお餅でやってみます。おいしく頂ける、自分の心と体に感謝しながら、地球にも最大のリスペクトをもって、今年も幸せの「いただきます」を。
Profile
山脇りこ
料理家。旬を大切にした昔ながらの家庭料理に、海外生活や旅で得たエッセンスを加えて、“作る楽しみ”とともに提案している。本連載をまとめた『疲れていてもこれならできそう! #食材3つ #3ステップで完成 毎日食べたい かんたん3×3レシピ 』 も絶賛発売中。また、旅好きで、最近は特に台湾ラブ。『台湾スープ ~ ぜんぶ日本の材料でできる、おうちで味わう台湾気分』(誠文堂新光社)や、台湾の歴史やおすすめの本なども紹介しているガイド本「食べて、笑って、歩いて好きになる、おとなのごほうび台湾」(ぴあ)、“新しいオニギリ”が楽しい「台湾オニギリ」(主婦の友社)と台湾に関する書籍も多数。代官山で料理教室<リコズキッチン>主宰。テレビ、ラジオ、雑誌ほか、『いとしの自家製』『明日から、料理上手』など、著書多数。
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